レンタルサーバーとは、そのままですがレンタルするサーバーのことです。
一般的に、ブログやアフィリエイトの世界でレンタルサーバーと言えば「共用サーバー」を指していることが多いです。
ですが、本来は「共用サーバー」「VPS」「専用サーバー」の3つをまとめてレンタルサーバーと言います。
こちらの記事では、レンタルサーバーを利用するメリットや、「共用サーバー」「VPS」「専用サーバー」の違いなどを中心に説明します。
おすすめのレンタルサーバーをお探しの方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみましょう。
いずれも月額1,000円前後で利用することができ、ハイスペックな共用サーバーになっています。
因みに、取り合えずレンタルサーバーを使ってみたいという方には、無料レンタルサーバーもおすすめです。
ビジネス利用や収益化の為のWEBサイトの運営では、無料レンタルサーバーはおすすめしません。
ですが、個人ブログに運営であれば無料レンタルサーバーでも問題はないです。
こちらの記事は、プログラミング・WEB制作歴15年以上、ブログ歴10年以上のプログラマーが書いています。
プライベートでも仕事でも多くのレンタルサーバーを利用してきた経験から、サーバーに関する豊富な知識をもとに書いています。
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レンタルサーバーとは?利用するメリットは?
レンタルサーバーについて
レンタルサーバーとは、そのままですが、レンタルして利用できるサーバーサービスです。
それにより、サーバーに関する専門知識が無くても誰でも簡単にサーバーを利用することができます。
パソコンなどと同様にコンピューターの一つで、一般的にはWEBサイトの公開に利用されることが多いです。
また、電子メールのやり取りに利用されたり、プログラムの処理を行ったり、様々な役割を担っています。
また、レンタルサーバーには、主に共用サーバー、VPS、専用サーバーの3つの種類があります。
これら3つのサーバーについては、後ほど詳しく説明します。
レンタルサーバーを利用するメリット
レンタルサーバーを利用する主なメリットは以下になります。
■サーバーの運用スタッフが不要
サーバーを安く利用できる
レンタルサーバーを利用する一番のメリットと言えば、"サーバー利用料の安さ"です。
レンタルサーバーとは逆に、世の中には自前でサーバーを構築して利用されている方(企業)もいます。
自前で構築したサーバーは「自社サーバー」などと言ったりするのですが、とにかくお金が掛かります。
サーバーマシン(サーバー本体)やラック、場所代、運用・管理費(人件費)などなど、とてつもない金額になります。
通常、「自社サーバー」は個人や中小企業で持てるようなものではなくて、持てるのはお金のある組織や大手企業だけになります。
※もちろん大手企業でもレンタルサーバーを利用されていることが多いです。
そこで、我々のような個人や中小企業は、費用を抑えるためにレンタルサーバーを利用します。
サーバーの運用スタッフが不要
また、サーバーを構築して運用するには専門的な技術や知識が必要になります。
その為、運用・管理を行う専用スタッフが必要になり、その分の人件費も掛かります。
ですが、レンタルサーバーを利用することで、サーバーの運用はレンタルサーバー会社が行ってくれます。
※レンタルサーバーの種類によっては、利用者自身で行うこともあります。
それにより、我々はサーバーに関する専門的な知識がなくてもWEBサイトを運用したりシステム開発を行うことができるようになっています。
また、WordPressをインストールしてアフィリエイトを行ったり、メディアの運営を行うことも出来ます。
ただ、専用サーバーやVPSの場合には、サーバーエンジニアほどじゃなくても、ある程度の知識は必要になります。
サーバー自体の運用は、レンタルサーバー会社が行ってくれますが、その点も意識しておきましょう。
共用サーバー、専用サーバー、VPSについて解説
共用サーバー、専用サーバー、VPSについて、それぞれの特徴を説明していきます。
まず、図で説明すると、このようなイメージになります。
共用サーバーとVPSは、全く別の仕組みのレンタルサーバーですが、両者ともに1つのサーバーを複数ユーザーで共有している点では一致しています。
また、専用サーバーは、1つのサーバーを1人で独占して利用できるサーバーになります。
共用サーバー
共用サーバーとは、1つのサーバーを多くの利用者で共有して利用するサーバーになります。
例えば、アフィリエイトでよく利用されるエックスサーバーやmixhost、ConoHa WING、ロリポップ!などは、この共用サーバーを提供しているサービスになります。
一番のメリットは、1人当たりの利用料を抑えるために多くの利用者で共有しているところです。
ストレージ容量にもある程度の制限がありますし、他の利用者の影響を受けることもあり得ます。
WEBサーバーやデータベースなども共有して利用することになります。
その為、誰かがサーバーに負荷を掛けてしまうと、他の利用者にまで影響が出てしまうこともあります。
ただ、今の時代は共用サーバーのスペックもかなり上がってきています。
ストレージ容量もそこそこ割り当てられているので、よほど多くの写真を使用したりしない限りは、直ぐに一杯になるということもありません。
格安レンタルサーバーについて
格安レンタルサーバーというものもあります。
格安サーバーなどとも呼ばれており、月額数百円で利用できる代わりに、スペックはかなり低いです。
その点は、格安レンタルサーバーを利用する場合のデメリットもになります。
共用サーバーのデメリットをまとめると、こちらになります。
- 1台のサーバーを多くの利用者と共有している
- 他の利用者の影響を受けることもある
- サーバーのカスタマイズ性が低い(例えば、あらかじめ用意されているバージョンのPHPしか利用できないなど)
メリットは、こちらになります。
- 利用料が安い
- サーバーの運用・管理を全てレンタルサーバー会社がやってくれる
- サーバーに関する専門知識が不要
- スペックの高い共用サーバーもあり
共用サーバーは、一昔前は月額料金も3,000円ほど掛かり、今と比べるとスペックもかなり低かったです。
ですが、最近は、月額1,000円程度でかなりスペックの高いサービスもあります。
スペックの高いサーバーをお手頃価格で利用できるのも、共用サーバーのメリットですね。
おすすめの共用サーバーをお探しの方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみましょう。
専用サーバー
専用サーバーとは、共用サーバーとは逆に、1つのサーバーを1人で独占して利用できるサーバーになります。
1台のサーバーを専有するので、利用料金はかなり高くなるのが専用サーバーのデメリットになります。
最低でも月額1万円はかかりますし、少しスペックがあると月額数万円という専用サーバーはざらにあります。
それに、初期費用もかなり高いです。
ただし、それでも「自社サーバー」を構築して運用することを比べると、かなり費用を抑えることができます。
1つのサーバーを独占するので、ある意味「自社サーバー」と変わりません。
ですが、レンタルサーバー会社も費用を回収しないといけないので、最低利用期間(1年以上)などの縛りがあることも多いです。
それが、専用サーバの大きなデメリットの一つになります。
また、専用サーバーの場合には、PHPやWEBサーバー(NginxやApacheなど)、データベース(MySQL)などWEBサイトを表示するのに必要なソフトウェアのインストール・設定も利用者自身が行う必要があります。
※セキュリティ対策なども利用者自身で行う必要があります。
その為、専用サーバーは上級者向けのサービスになり、一般的にはブログガーやアフィリエイター向けのサーバーではありません。
- 利用料が高い
- ソフトウェアを自分でインストールする必要がある
- サーバーに関する専門知識がないと運営できない
- 運用コストが掛る
ただ、ソフトウェアを自由にインストールできるということは、それぞれのバージョンも利用者自身で決めることができます。
また、1台のサーバーを丸々利用できるのでストレージ容量も大きく、他利用者の影響を受けないので安定しています。
これらの点は専用サーバーを利用する際の大きなメリットとも言えます。
- 1台のサーバーを独占できる
- root権限あり
- 各ソフトウェアのバージョンを自由に決められる
- ストレージ容量が大きい
- 他利用者の影響を受けない
- 共用サーバーよりもスペックが高い
専用サーバーの注意点
専用サーバーはカスタマイズ性が高くて、共用サーバーと比べてスペックが高いのが特徴です。
ただし、利用の仕方次第では、専用サーバーだとオーバースペックになる可能性もあります。
場合によっては、共用サーバーでも十分なこともあります。
また、カスタマイズ性を重視する場合には、この後に説明するVPSでも十分なこともあります。
専用サーバーはかなり高額になるので、利用を開始する前によく考えるようにしましょう!
VPS
VPSは「Virtual Private Server」の略で、日本語では仮想専用サーバーになります。
1台のサーバーを分割して利用するサービスで、共用サーバーと同じく他利用者と共有して利用することになります。
ただし、それぞれにゲストOSを割り当てており、利用者毎にサーバーが割り当てられることになります。
メモリ・CPUも利用者毎にインストールされています。
VPSは、よく共用サーバーと専用サーバーのいいとこ取りをしたサーバーと表現されます。
これは、上記でも説明したように、共用サーバーと同様に1台のサーバーを複数ユーザーで共有して利用します。
ですが、専用サーバーと同様にroot権限を与えられるので、好きなソフトウェアを自由にインストールして利用できカスタマイズ性が高いためです。
VPSは、月額利用料も共用サーバーよりは高いですが、専用サーバーと比べると格段に安いです。
それに、初期費用の掛からないサービスも多く、コスト面でも利用しやすいです。
ただし、高スペックなプランになると、それなりに高い料金にはなります。
もちろん、ソフトウェアのインストールやサーバーの運用には専門知識が必要になります。
ですが、料金を抑えることができて、かつカスタマイズ性の高いサーバーになっているので利用者の多いレンタルサーバーになっています。
また、VPSでは、各利用者ごとにメモリ・CPUが割り当てられているので、他利用者の影響を受けにくいのもメリットです。
その為、安定したサーバー運営を期待できます。
VPSのデメリットをまとめると、このようになります。
- ソフトウェアを自分でインストールする必要がある
- サーバーに関する専門知識が必要
- 運用コストが掛る
メリットは、こちらになります。
- 利用しやす料金のプランも用意されている
- スペックがそこそこ高い
- 各ソフトウェアのバージョンを自由に決められる
- 他利用者の影響を受けにくい
- root権限あり
もし、VPSを使ってみたい方は、こちらの記事もチェックしてみましょう。
各レンタルサーバーを表で比較
各レンタルサーバーの特徴を表にまとめてみました。
料金 | スペック | 運用・管理 | カスタマイズ性 | root権限 | |
---|---|---|---|---|---|
共用サーバー | 安い | サービスによる | かなり楽 | 低い | × |
VPS | 高い | 高い | かなり面倒 | 高い | 〇 |
専用サーバー | すごく高い | すごく高い | かなり面倒 | かなり高い | 〇 |
共用サーバーとVPSの主な違いは、root権限があるかどうかです。
また、共用サーバーはサーバー会社が運用を行ってくれるので、専門的な知識が不要なのが特徴です。
その為、アフィリエイターやブロガーなど個人で利用するのに最適です。
さらに、専任スタッフを雇う必要が無いので、中小企業などが利用するのにも最適のレンタルサーバーです。
また、VPSと専用サーバーの主な違いは、VPSが複数ユーザーで共有するのに対して、専用サーバーは1台のサーバーを1人で丸ごと使用できます。
その為、専用サーバーの利用料金は、VPSと比べてかなり高いです。
ただ、どちらもroot権限を与えられているので、使いたいソフトウェアなどを自由にインストールすることができます。
共に運用コストが掛りますが、自由度が高いのが特徴です。
まとめ
レンタルサーバーには、共用サーバー、VPS、専用サーバーがあります。
また、今回は説明しませんでしたが「クラウドサーバー」も、レンタルするサーバーという点ではレンタルサーバーとも言えます。
さらに、専用サーバーの中には「マネージド専用サーバー」と呼ばれる、専用サーバーなのに面倒な運営などをすべてやってくれるサービスもあります。
例えば、さくらインターネットの「マネージドサーバ」なんかはサーバー1台を丸々独占できるのに、運用などは全てサーバー会社が行ってくれます。
サーバーを1台独占したいけど、社内に技術者がいない場合や運用コストを抑えたい場合には、マネージド専用サーバーもおすすめです。
さらに、最近では「マネージド仮想専用サーバー」というサービスも出てきており、VPS(仮想専用サーバー)タイプのマネージドサーバーを利用できるサービスもあります。