
もくじ
結局おすすめのVPSはどこ?プロが教える3つのVPSのメリット・デメリットを紹介!
仕事柄、共用サーバーだけでなくVPSも多く利用してきました。
その経験から、おすすめできるVPSは以下の3つです。
・さくらのVPS
・Conoha VPS
・エックスサーバーVPS(Xserver VPS)
以前は、GMOクラウドのVPSも良かったのですが、最近は少し使いにくくなったように思います。
カゴヤ・ジャパンのVPSも有名ですが、こちらも基本的には使い勝手が悪くあまりおすすめしていないです。
ただ、カゴヤVPSはお手頃価格で容量が多いのは魅力なので、興味ある方はチェックしてみてください。
おすすめのVPSはこの3つ!
世の中には、探せばVPSもたくさんあります。
ですが、利用料金、お手軽さ、スペックなどを考量すると、私がおすすめできるVPSは以下の3つです。
・さくらのVPS
・Conoha VPS
・エックスサーバーVPS(Xserver VPS)
さくらのVPS(さくらインターネット)
さくらインターネットが運営するVPSが「さくらのVPS」です。
老舗VPSサービスで運用実績がとても豊富で、ビズネスの現場でも昔からよく利用されています。
また、ストレージ容量(SSD)を最大3,200GBにまで増やすこともできます。
大規模サイトへの対応も可能で、ビズネス利用でのVPSをお探しの方に最適となっています。
利用料金について
Linuxサーバーの料金はこちらになります。
※初期費用は全プラン無料(0円)です。
メモリ | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア | 10コア | 容量(SSD) | 25GB | 50GB | 100GB | 200GB | 400GB | 800GB | 1600GB |
石狩 | 毎月払い | 643円 | 880円 | 1,738円 | 3,520円 | 7,040円 | 13,200円 | 26,400円 |
年一括 | 7,078円(590円/月) | 9,680円(807円/月) | 19,118円(1,594円/月) | 38,720円(3,227円/月) | 77,440円(6,454円/月) | 145,200円(12,100円/月) | 290,400円(24,200円/月) | |
大阪 | 毎月払い | 671円 | 935円 | 1,848円 | 3,740円 | 7,480円 | 14,300円 | 28,600円 |
年一括 | 7,381円(616円/月) | 10,285円(858円/月) | 20,328円(1,694円/月) | 41,140円(3,429円/月) | 82,280円(6,857円/月) | 157,300円(13,109円/月) | 314,600円(26,217円/月) | |
東京 | 毎月払い | 698円 | 990円 | 1,958円 | 3,960円 | 7,920円 | 15,400円 | 30,800円 |
年一括 | 7,683円(641円/月) | 10,890円(908円/月) | 21,538円(1,795円/月) | 43,560円(3,630円/月) | 87,120円(7,260円/月) | 169,400円(14,117円/月) | 338,800円(28,234円/月) |
スペック(メモリ、CPU、SSD容量)とリージョン(石狩、大阪、東京)によって利用料金が変わってきます。
また、SSD容量は、全プランで倍に増やすこともできるので、大規模な容量が必要な方にもおすすめです。
例えば、メモリ32GB・CPU32コアのプランであればデフォルトは1,600GBですが、これを3,200GBへ変更が可能となっています。
さらに、容量増加は初回の変更手数料が発生するのみで、毎月(毎年)のサーバー利用料金の変更は発生しないので安心してください。
OS・アプリケーションについて
「さくらのVPS」でインストールできるLinuxOSはこちらになっています。
・CentOS Stream 8 (x86_64)
・CentOS Stream 9 (x86_64)
・AlmaLinux 8 (x86_64)
・AlmaLinux 9 (x86_64)
・Rocky Linux 8 (x86_64)
・Rocky Linux 9 (x86_64)
・Ubuntu 18.04 (amd64)
・Ubuntu 20.04 (amd64)
・Ubuntu 22.04 (amd64)
・KUSANAGI 8 (CentOS 7 x86_64)
・KUSANAGI 9 (CentOS Stream 8 x86_64)
他にも、Windowsサーバーや以下のアプリケーション構成を選ぶこともできます。
・Minecraft Server Java版
・WordPress 6
・Doker実行環境
サポートについて
・メールフォーム(24時間365日)
・コールバック予約(電話予約)(24時間365日)
・チャット(24時間365日)
全て、24時間365日受付を行っています。
ただし、実際の返信やコールバックなどは営業時間内(10:00~18:00)となります。
「さくらのVPS」のメリット・デメリット
「さくらのVPS」の一番のメリットは、安定性です。
私も仕事で何度も利用してきましたが、特に大きな問題が発生したことはないです。
それに、最大で3,200GBというディスク容量も、「さくらのVPS」のメリットだと思います。
大規模サイトの運営にも利用でき、個人だけでなくビジネス利用にも最適のVPSとなっています。
逆に、デメリットはConohaやエックスサーバーのVPSと比べると、選択できるOSやアプリケーションが少ないという点です。
WEBサイトを公開するのであれば、「CentOS Stream」や「Ubuntu」「AlmaLinux」「Rocky Linux」を利用できるので問題はないです。
それに、「KUSANAGI」も利用できるのでWordPressを利用するのにはおすすめです。
「Minecraft Server」もあるので、マイクラの実行環境も構築できます。
ですが、それ以外の選択肢が少ないです。
Conoha VPS
GMOインターネットグループが運営するConohaブランドのVPSになります。
よく耳にする「Conoha WING」は共用サーバーとなっており、同じブランドでも内容の全く異なるレンタルサーバーになります。
OS・アプリケーションについて
「Conoha VPS」の一番のポイントは、サーバーを追加する際に選択できるテンプレートの豊富さにあります。
例えば、OSテンプレートにはCentOS、Ubuntu、Fedoraなど様々なLinuxOSを選択することができます。
・CentOS 7.9(64bit) / 7.8(64bit) /7.7(64bit) / 7.6(64bit) / 7.5(64bit) / 7.4(64bit) / 7.3(64bit) / 7.2(64bit) / 7.1(64bit)
・Oracle Linux 9.1(64bit) / 9.0(64bit) / 8.6(64bit) / 8.5(64bit) / 8.4(64bit) / 8.3(64bit)
・Ubuntu 22.04(64bit) / 20.04(64bit) / 18.04(64bit)
・Debian 11.0(64bit) / 10.10(64bit) / 9.13(64bit)
・FreeBSD 13.1(64bit) / 13.1 ZFS(64bit)
・Fedora 37(64bit)
・openSUSE 15.4(64bit)
・Arch Linux 20200731(64bit)
・NetBSD 9.1(64bit)
・OpenBSD 7.0(64bit)
・AlmaLinux 9.1(64bit) / 9.0(64bit) / 8.6(64bit) / 8.5(64bit) / 8.4(64bit) / 8.3(64bit)
・Rocky Linux 9.1(64bit) / 9.0(64bit) / 8.6(64bit) /8.5(64bit) / 8.4(64bit)
・MIRACLE LINUX 8.4(64bit
また、アプリケーションテンプレートというものがあり、例えばDjango、Laravel、Ruby on Railsのようなフレームワークの環境も簡単に構築できます。
さらに、マイクラ(Minecraft)などの人気のゲーム環境を構築することもできます。
・ARK
・Assetto Corsa
・baserCMS
・Cacti Nagios
・concrete5
・CS:GO
・Django
・Docker
・Dokku
・Drupal
・Factorio
・GitLab
・ISUCON7
・ISUCON8
・Jenkins
・Jitsi Meet
・Joomla
・かんたんKUSANAGI
・LAMP(PHP)
・Laravel
・LEMP(PHP)
・Mastodon
・Matomo
・Mattermost
・MediaWiki
・Metabase
・Minecraft JAVA版
・Minecraft 統合版
・MIRACLE ZBX
・MongoDB
・Nextcloud
・Node.js
・ownCloud
・Prometheus
・Redis
・Redmine
・Ruby on Rails
・Rust
・Team Fortress 2
・テラリア
・Valheim
・Webmin
・WordPress(KUSANAGI)
・Zabbix
・7 Days to Die
※512MBプランでは利用できないテンプレートもあり
利用料金について
「Conoha VPS」の料金体系は、長期利用を想定した「VPS割引きっぷ」と、時間単位で課金される「通常料金」の2パターンがあります。
短期で「Conoha VPS」を使ってみたいという方には、「通常料金」で利用されるのもおすすめです。
最低利用期間・初期費用が無く、使った分だけで支払えばいいので、使用感などをチェックするのにはちょうどいいです。
ですが、長期利用を検討されている方は、必ず「VPS割引きっぷ」を選択しましょう。
選択した期間は必ず利用しないといけないですが、その分、「通常料金」で利用し続けるよりもかなり安く利用できます。
因みに、「VPS割引きっぷ」だと、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月のいずれかの契約期間を選択できます。
料金表はこちらになります。
※初期費用は全プラン無料(0円)です。
メモリ | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア | 12コア | 24コア | 容量(SSD) | 30GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB |
通常料金 | 1.3円/時(月最大751円) | 1.9円/時(月最大1,065円) | 3.7円/時(月最大2,033円) | 7.3円/時(月最大3,969円) | 14.6円/時(月最大8,083円) | 26.7円/時(月最大15,730円) | 53.3円/時(月最大31,460円) | 106.5円/時(月最大59,290円) |
3ヶ月 | 739円/月 | 1,041円/月 | 1,997円/月 | 3,872円/月 | 7,986円/月 | 15,488円/月 | 30,855円/月 | 58,080円/月 |
6ヶ月 | 726円/月 | 1,017円/月 | 1,973円/月 | 3,812円/月 | 7,926円/月 | 15,125円/月 | 30,250円/月 | 56,870円/月 |
12ヶ月 | 657円/月 | 898円/月 | 1,773円/月 | 3,135円/月 | 6,688円/月 | 13,464円/月 | 26,928円/月 | 51,612円/月 |
24ヶ月 | 629円/月 | 859円/月 | 1,695円/月 | 3,094円/月 | 6,406円/月 | 12,903円/月 | 25,806円/月 | 50,490円/月 |
36ヶ月 | 601円/月 | 820円/月 | 1,616円/月 | 3,062円/月 | 6,124円/月 | 12,342円/月 | 24,684円/月 | 49,368円/月 |
容量(SSD)追加
「Conoha VPS」では、各プランのディスク容量がデフォルトでは100GBとなっています。
ただ、200GB、または、500GBを追加することできます。
容量追加を行うことで、300GBまたは600GBにまでディスク容量を増やすことも可能です。
■200GB追加:3,025円/月(または4.3円/時)→ 300GB
■500GB追加:5,445円/月(または7.7円/時)→ 600GB
バックアップオプション
「Conoha VPS」では、自動バックアップをオプションとして付けることもできます。
料金は、ディスク容量によって変わります。
■100GB(デフォルト):363円/月(または0.7円/時)
■300GB(200GB追加):1,210円/月(または2円/時)
■600GB(500GB追加):2,420円/月(または3.7円/時)
サポートについて
「Conoha VPS」では、以下のサポートを利用することができます。
・メールフォーム(24時間365日受付)
・電話(平日10:00~18:00)
・チャット(平日10:00~18:00)
「Conoha VPS」のメリット・デメリット
「Conoha VPS」は、仕事で何度か利用していますが、WordPressを使ったWEBサイトもサクサク表示されていました。
それに、アプリケーションも多く、必要な環境を簡単に構築できるのが大きなメリットです。
ただ、ディスク容量がデフォルトだと100GBとなっているので、大規模サイトで利用する場合には少し心もとないのがデメリットです。
個人でアフィリエイトサイトを構築したり、会社サイト・店舗サイトなどで利用する分には、全く問題はないです。
ですが、画像や動画をガンガンアップするような場合には注意しましょう。
最大で500GBを追加することもできますが、月額で5,445円かかるので、その点はあらかじめ理解しておく必要があります。
エックスサーバーVPS(Xserver VPS)
レンタルサーバーとして有名なエックスサーバーは、エックスサーバー株式会社が運営する共用サーバーとなっています。
そのエックスサーバー株式会社が提供するVPSが「エックスサーバーVPS」で、2022年開始したばかりの新しいサービスになります。
まだまだ発展途上のサービスで「さくらのVPS」や「Conoha VPS」と比べると、まだ少し足りない部分が無いです。
ですが、利用できるOSやアプリケーションも急速に追加されており、今注目のおすすめのVPSの一つとなっています。
因みに、エックスサーバーVPSについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も読みください。
>> エックスサーバーVPS(Xserver VPS)を使ってみた!メリット・デメリット、申し込み方法などを解説!
OS・アプリケーションについて
エックスサーバーVPSでインストールできるOSはこちらになります。
・Ubuntu 20.04(64bit)
・Ubuntu 22.04(64bit)
・CentOS Stream 8(64bit)
・CentOS Stream 9(64bit)
・CentOS 7.9(64bit)
・Debian 10(64bit)
・Debian 11(64bit)
・Rocky Linux 8.6(64bit)
・Rocky Linux 9.0(64bit)
・AlmaLinux 8.6(64bit)
・AlmaLinux 9(64bit)
・Oracle Linux 8.6(64bit)
・Oracle Linux 9.0(64bit)
・Fedora 36(64bit)
・openSUSE Leap 15.4(64bit)
・Arch Linux 2022.11.01(64bit)
また、アプリケーションはこちらになります。
■ARK
■ConcreteCMS
■Drupal
■Docker
■GitLab
■Jenkins
■Jitsi Meet
■Joomla!
■KUSANAGI 9
■Laravel
■LAMP
■LEMP
■Mattermost
■Mastodon
■Metabase
■Minecraft(統合版)
■Minecraft(Java版)
■MongoDB
■Nextcloud
■Node.js
■Project Zomboid
■Redis
■Redmine
■Ruby on Rails
■Rust
■Ubuntuデスクトップ(GNOME)
■Ubuntuデスクトップ(LXDE)
■Valheim
■WordPress(KUSANAGI 9)
■Zabbix
特に、アプリケーションに関しては、現在急速に追加されています。
今後もどんどん追加されていくと思うので、今後が楽しみですね!
利用料金について
エックスサーバーVPSの料金表はこちらになります。
※初期費用は全プラン無料(0円)です。
メモリ | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB |
---|---|---|---|---|---|---|
CPU | 3コア | 4コア | 8コア | 16コア | 12コア | 24コア | 容量(SSD) | 50GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB |
1ヶ月 | 1,150円 | 2,200円 | 4,400円 | 9,750円 | 22,100円 | 44,200円 |
12ヶ月 | 900円/月 | 1,800円/月 | 3,600円/月 | 7,800円/月 | 19,500円/月 | 39,000円/月 |
24ヶ月 | 870円/月 | 1,750円/月 | 3,400円/月 | 7,500円/月 | 19,000円/月 | 38,500円/月 |
36ヶ月 | 830円/月 | 1,700円/月 | 3,201円/月 | 7,200円/月 | 18,500円/月 | 38,000円/月 |
サポートについて
エックスサーバーVPSでは、以下のサポートを利用することができます。
・メールフォーム(24時間365日)
・電話(平日10:00~18:00)
・チャット(平日10:00~18:00)
メリット・デメリット
エックスサーバーVPSの最大のメリットは、利用できるOSやアプリケーションの数が圧倒的に多い点です。
また、VPSとしては比較的安く利用できるのもメリットです。
逆に、デメリットは、新しいサービスでオプションが少ないという点です。
各プランでディスク容量が100GBとなっており、追加オプションがないために、大規模なサイトで利用することができません。
また、「Conoha VPS」のようにバックアップオプションが無いので、必要であれば自身で仕組みを構築する必要があります。
最悪、手動で定期的にバックアップを取るのでもいいですが、少し手間になりますね。
おすすめする人
「さくらのVPS」をおすすめする人
「さくらのVPS」は、実績豊富で信頼性の高いVPSとなっていて、ビジネス利用したい方に最適です
ストレージ容量も最大3,200GBにまで増やすことができ、大規模サイトの運営にもおすすめです。
「Conoha VPS」をおすすめする人
「Conoha VPS」は、会社サイトや店舗サイトでの利用、ゲーム環境の構築で利用したい方におすすめです。
また、「さくらのVPS」と比べると少ないですが、ストレージも最大で600GBにまで増やすこともできます。
そこそこ容量が必要な方にもおすすめです。
「エックスサーバーVPS」をおすすめする人
エックスサーバーVPSも、会社サイトや店舗サイトでの利用、ゲーム環境の構築で利用したい方におすすめです。
また、個人でも、アフィリエイトサイトで利用するのであれば、高スペックでおすすめです。
ただ、VPSは自身でミドルウェアのインストールを行う必要があるので、その辺の知識がない方はエックスサーバーの共用サーバーを利用しましょう。
VPSをおすすめしない人
VPSはオーバースペックになることもあります。
それに加えて、環境を構築するのに手間が掛かります。
それらの点を考えると、簡易的なWEBサイトの公開程度であればおすすめはしません。
もし簡易的なWEBサイトであれば、格安サーバーでも十分です。
>> WordPressも使える格安レンタルサーバーを紹介!
また、アフィリエイトを始める場合には、もう少し高スペックのレンタルサーバーもおすすめです。
>> これからアフィリエイトを始めるのに最適なレンタルサーバーは?
まとめ
こちらの記事では、私が実際に利用してきた中でも特におすすめのVPSを紹介しました。
「さくらのVPS」「Conoha VPS」「エックスサーバーVPS」の3つは特におすすめのVPSです。
VPSをお探しの方は、ぜひ参考にして頂けると幸いです!