SEO対策には、大きく分けて「内部対策」と「外部対策」の2つの対策があります。
ですが、今回は、内部対策に関する内容になっています。
内部対策とは、内部SEO対策とも言い、"SEO対策の基本"とお考え下さい。
外部対策と比べると、検索順位への直接的な影響は小さいです。
それに、今はコンテンツの質が非常に重要で、しっかりとコンテンツの作り込みを行うことが重要視されています。
ですが、内部対策もとても重要で、以下のような効果を期待することができます。
・ページの内容をGoogleに正確に認識
そこで、今回は"内部対策の目的"や"内部対策の具体的な方法"についてまとめました。
内部対策について詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
以前は、SEO対策というと、もっぱら外部対策で、多くの方が必死になって被リンク集めを行っていました。
ですが、2012年から数回に渡り実施されたペンギンアップデートにより、低品質な被リンクに意味が無くなりました。
とは言え、被リンクにはまだまだ大きな影響があり、不要という訳ではありません。
コンテンツ
- 1 SEOの内部対策について
- 2 内部対策の目的(役割)
- 3 内部対策でやるべきこと
- 3.1 タイトルタグ(<titile>)を適切に設定する
- 3.2 メタディスクリプション(<meta description>)を適切に設定する
- 3.3 H1タグ(<h1>)を適切に設定する
- 3.4 H2タグ(<h2>)、H3タグ(<h3>)へもキーワードをちりばめる
- 3.5 画像名は、画像の内容を表すものにする
- 3.6 imgタグ(<img>)のalt属性を設定する
- 3.7 リンクの設定は、アンカーテキスト(テキストリンク)にする
- 3.8 パンくずを作成する
- 3.9 構造化マークアップで記述する
- 3.10 URLの正規化を行う
- 3.11 URLに含まれるディレクトリの最適化を行う
- 3.12 クリック階層(リンク階層)を意識する
- 3.13 ページの表示速度を上げる
- 3.14 ページ内にリンク切れが発生していないかチェックする
- 3.15 文章のチェック(誤字脱字や表現のチェックなど)
- 4 最後に
SEOの内部対策について
内部対策とは、WEBサイトの内部に施す対策です。
詳しくは後で説明しますが、目的は"クローラビリティの向上"と"コンテンツの正しい評価"の2つです。
ページ自体の評価を直接上げる対策ではないですが、非常に重要なSEO対策です。
例えば、タイトルタグの最適化やH1タグ・H2タグ、URLの最適などを行うことになります。
内部対策で行う施術は基本的なモノが多いですが、しっかりと行うことが大切です。
内部対策の目的(役割)
内部対策の主な目的は、"インデックスの促進"と"Googleにページの内容を正しく理解してもらう"、という2点です。
まず、公開したページが検索エンジンの検索結果に表示されるようになるまでの流れは、こちらです。
※クローラーとは、ホームページの情報を収集するロボットになります。
↓
②、ページをインデックスして貰う(Googleのデータベースに登録されること)
↓
③、様々なアルゴリズムに基づいてインデックスしたページの評価を行い、順位を決定
↓
④、決定した順位に従って、検索結果に順番に表示する
インデックスされていなければ、Googleの検索結果に表示すらされないです。
インデックスされていても、ページの内容を正しく評価して貰えないと、目的のキーワードでの検索上位も難しいです。
そこで重要なのが、この2点になります。
・ページを正しく評価して貰うようにすること
もちろん、ページ自体の評価には、コンテンツの質がとても重要です。
ですが、内部対策をしっかりと意識した作りにすることで、クローラーがサイト内を巡回しやすくなり、ページがスムーズにインデックスされるようになります。
さらには、コンテンツを正しく評価して貰いやすくなります。
内部対策でやるべきこと
内部対策として行うことは非常に多いですが、以下の点について意識しておけば、かなり高評価を得られるのではないかと思います。
・タイトルタグ(<titile>)を適切に設定する
・メタディスクリプション(<meta description>)を適切に設定する
・H1タグ(<h1>)を適切に設定する
・H2タグ(<h2>)、H3タグ(<h3>)へもキーワードをちりばめる
・画像の名称は、画像の内容を表すものにする
・imgタグ(<img>)のalt属性をきちんと設定する
・リンクの設定は、アンカーテキスト(テキストリンク)にするにする
・パンくずを作成する
・構造化マークアップを記述する
・URLの正規化を行う
・URLに含まれるディレクトリの最適化を行う
・クリック階層(リンク階層)を意識する
・ページの表示速度を上げる
・ページ内にリンク切れが発生していないかチェックする
・文章のチェック(誤字脱字や表現のチェックなど)
タイトルタグ(<titile>)を適切に設定する
タイトルタグを適切に設定するのは、内部対策の基本中の基本です。
ターゲットとするメインキーワードを適切に入れ込みつつも、分かりやすくユーザーがクリックしたくなる内容のテキストを設定することが重要です。
基本的には、以下の点を意識して貰えれば、問題なく設定を行えます。
・キーワードはタイトルタグの前半に持ってくる
・1つのタイトルタグに盛り込むキーワードは、1つか2つにする
・1つのタイトルタグに同じキーワードを何度も使用しない(2回まで)
・ページの内容に一致するタイトルを付ける
・長くなりすぎない(32文字以内を目標にしましょう)
・他ページのタイトルタグと重複しないようにする
タイトルタグについては、以下のページで詳しく説明しているので、そちらでチェックを行いましょう。
>> タイトルタグの最適化に重要な8つのポイント!
メタディスクリプション(<meta description>)を適切に設定する
メタディスクリプションとは、ページの説明文になります。
メタディスクリプションは、検索順位には影響しません。
ですが、メタディスクリプションに記述されている内容は、Google検索結果の一覧にも表示されます。
その為、ユーザーのクリック率に大きく影響します。
基本的には、ページの内容を適切に表現する内容にすることが重要で、以下の点を意識して設定して貰えればOKです。
・ページの内容をしっかりと説明する
・読みやすい文章にする
・ユーザーがクリックしたくなるような書き方をする
・キーワードも含める
・タイトルタグの補足的な使用もおすすめ
メタディスクリプションについては、以下のページでも詳しくまとめているので、そちらの合わせてチェックしてみてください。
>> メタディスクリプションについて
H1タグ(<h1>)を適切に設定する
H1タグと言えば、ページ全体の大見出しになります。
タイトルタグとは異なり、ページ上に表示されるので、ユーザーへページの内容を正しく伝える必要があります。
H1タグのSEO上の重要性は、以前と比べると下がってきたとも言われています。
ですが、それでも大見出しとしての役割が無くなったわけではないので、各ページ毎にしっかりと設定していきましょう。
H1タグを設定する内容は、以下の点を意識しておけば、OKです。
・文字数の制限は無いが、ユーザーに伝わりやすく、簡潔な内容にする
・H2~H6タグよりも上に設置する
・H1タグはテキストにする(トップページはロゴでもOK!ただし、altをしっかりと設定すること)
また、タイトルタグは検索エンジン向けに設定するのに対して、H1タグは、ユーザーに向けて表示するページ見出しです。
ユーザーに見える部分に設定するタグという点も意識するようにしましょう。
H1タグについては、以下のページでも詳しくまとめているので、そちらの合わせてチェックしてみてください。
>> H1タグについて
H2タグ(<h2>)、H3タグ(<h3>)へもキーワードをちりばめる
Hタグには、H1タグ~H6タグまでありますが、全て使う必要はないです。
ただし、H2タグ、H3タグもSEO上重要なタグになるので、ページ内で適度に使用するようにしましょう。
もちろん、H1タグと比べるとSEO上の重要度は落ちます。
ですが、H2タグ、H3タグにも、不自然にならない程度に重要なキーワードをちりばめるようにしましょう。
また、H2タグ、H3タグを複数回使う場合には、同じキーワードをちりばめるのではなく、それぞれ別のキーワードを盛り込むようにして下さい。
そうすることで、ターゲットとしているメインキーワードとは別の検索キーワードでの流入も見込めるようになります。
その為、ページの各コンテンツの内容が分かる見出しにすることが重要です。
その為、"SEO+ユーザー目線"を意識して使用することが重要です。
H2タグについては、以下のページで詳細をチェックしてください。
>> H2タグについて
画像名は、画像の内容を表すものにする
画像を保存する際、ついつい「image01.jpg」「image02.jpg」「image03.jpg」みたいな感じで、適当なファイル名にしてしまうことがあります。
面倒ですが、必ず、画像の内容を表す画像名にしましょう。
例えば、このような感じで特徴を付けて画像名を付けるといいです。
■大きな猫の写真であれば、large_cat.jpgやbig_cat.jpgなど
■小きな猫の写真であれば、small_cat.jpgやlittle_cat.jpgなど
※順番に、cat01.jpg、cat02.jpg、cat03.jpgのように画像名を付けるのは避けましょう。
imgタグ(<img>)のalt属性を設定する
imgタグには、必ずaltを設定して下さい。
ただし、画像と関係のないテキストを入れるのではなく、画像の内容が分かるテキストにして下さい。
以下の点を意識して貰えれば、OKです。
・文章でも単語でもいいが、キーワードの詰め込みは避ける
※長くなりすぎたり、キーワードを詰め込んだりすると、ペナルティを受けることもあります
・画像と関係のないテキストは入れない
※画像の内容を説明するテキストを入れる
altの設定漏れが無いかは、必ずツールを使ってチェックするようにしましょう。
私の場合には、以下のサイトが便利で良く使っています。
https://trickster.tools/image-alt-checker/
リンクの設定は、アンカーテキスト(テキストリンク)にする
アンカーテキストとは、リンクを設定したテキストのことです。
このような感じですね。
<a href="https://example.com/~">内部対策とは?</a>
※「内部対策とは?」というテキスト部分
ページ内から、同一ページ内の他ページへのリンク貼る場合には、アンカーテキストにすることで、SEO効果が高まると言われています。
また、ユーザーもリンク先ページの内容を推測できるようになるので、ユーザービリティも上がります。
とは言え、バナーなどの画像(imgタグ)に対してリンクを貼る場合も多々あると思います。
その場合には、上記で説明したように、必ずalt属性を設定するようにしましょう。
パンくずを作成する
パンくずの一番の目的は、ユーザービリティの向上です。
今見ているページよりも、上位のカテゴリページやトップページに戻る際に、パンくずリストがあると便利ですよね。
ただ、パンくずには、SEOの内部対策にも効果があると言われています。
というのも、Googleのクローラが巡回に来た際に、パンくずのリンクを辿ることでサイト内のページ構成を把握する手助けになり、スムーズに巡回できるようになります。
また、パンくずは、アンカーテキストで作成することが多いですが、それにより内部SEO効果も生まれます。
構造化マークアップで記述する
構造化マークアップという方法でHTMLを記述することにより、
通常だと、Googleはただのテキストとして認識できない情報に対して、意味を持たせて伝えることが出来るようになります。
<span itemprop="name">株式会社〇〇〇〇</span>
</div>
上記のように記述することにより、「株式会社〇〇〇〇」が会社名であることをGoogleの検索エンジンにも伝えることが出来るようになります。
また、Googleの検索結果にリッチスニペットを表示できるようにもなります。
現在、構造化マークアップ自体には直接的なSEO効果はないと言われています。
ですが、Google自身も構造化マークアップを推奨していることから、いずれは検索ランキングのシグナルとして組み込まれる可能性もあります。
URLの正規化を行う
URLの正規化とは、重複しているページURLを1つに統合して、Googleからのページ評価が分散してしまうのを防ぐことを目的としています。
例えば、トップページには「https://example.com/」と「https://example.com/index.html」の2つのURLが存在することになります。
↓
これだと、同一ページなのに別々のURLが存在することになり、SEO上はあまりいい状態ではありません。
そこで、URLの正規化を行い、同一ページの場合には、どれか1つのURLへリダイレクトを行うのがおすすめです。
それにより、1つのURLへアクセスを集中させることができ、評価を分散させることも防ぐことができます。
具体的には、以下のような対策を行うのが一般的です。
■index.htmlで終わるURLを、スラッシュ(/)で終わるように統一する
■HTTPをHTTPSへ強制的にリダイレクトさせる(常時SSL化)
URL正規化の詳細や具体的な方法については、以下のページでチェックしてみましょう。
>> URLの正規化について
URLに含まれるディレクトリの最適化を行う
URLの最適化というのは、例えば、以下のような対応になります。
■トップページから見て、ディレクトリ階層を深くしすぎないようにする
階層を深くしないというのは、
例えば、ブログであれば、
・記事ページ:http://example.com/article-name/
・カテゴリページ:http://example.com/cat/category-name/
のように、短くなるように設定しましょう!ということです。
最近はあまり見かけなくなりましたが、以前はこのようなURLの記事も多く見かけました。
http://example.com/2019/2/21/article-name/
URLの中に日付ディレクトリが入っていて、無駄に長いURLになっていますね。
↓
URLが長くても、トップページから適切にリンクが貼ってあればインデックされます。
それに、サイトの特性上、どうしてもURLのディレクトリ階層が深くなってしまうこともあります。
ですが、基本的には無駄なディレクトリを挟まずに、見やすくすっきりとしたURLにするのがおすすめです。
URL設計の詳細については、こちらのページもチェックしてみてください。
>> サイト制作時のURL設計
クリック階層(リンク階層)を意識する
クリック階層というのは、サイトのトップページ(または、重要なページ)から何クリック目でそのページに辿り着けるかという、クリックする回数と考えて下さい。
クリック階層も大切で、トップページから直ぐにたどり着けるようにリンクを設定することも大切です。
具体的に意識しておくのは、以下の2点です。
■トップページ(または、重要なページ)から2クリック以内で移動できるようにする
クリック階層が深くなると、下層ページがクローラーに見つけて貰えにくくなります。
さらに、ユーザーもページを見つけにくくなるので、ユーザービリティも下がります。
必ず、少ないクリック数で目的のページに辿り着けるようにしましょう。
クリック階層については、こちらのページもチェックしてみてください。
>> サイト制作時のURL設計
ページの表示速度を上げる
シグナルとしてはそこまで大きくはないですが、WEBサイト各ページの表示速度も検索ランキングに影響します。
例えば、キャッシュや最適化(画像、HTML、CSSの圧縮など)を上手に利用するなどして、表示速度も意識することが大切です。
ただ、キャッシュや最適化だけでは限界もあり、やはり、使用するサーバーも意識することが大切です。
例えば、レンタルサーバーを利用する場合だと、以下のサービスは実績もあり、実際にWEBサイトの表示も速いのでおすすめです。
いずれも月額1,000円前後で利用することができ、ハイスペックな共用サーバーになっています。
ページ内にリンク切れが発生していないかチェックする
検索ランキングに影響するわけではないですが、リンク切れはユーザビリティを下げることになります。
その為、極力、リンク切れをなくすようにしましょう。
と言っても、全ページ目視や手動でチェックするのは大変なので、ツールを使ってチェックするのがおすすめです。
例えば、以下のツールを使えば、ページ単位でのチェックにはなりますが、リンク切れのチェックを行えます。
W3C Link Checker
また、WordPressでサイトを組んでいる場合には、「Broken Link Checker」というプラグインを使用してリンク切れのチェックを行うと便利です。
文章のチェック(誤字脱字や表現のチェックなど)
ページ内の文章についても、以下のような点については気を付けましょう。
■不適切な表現を含んでいないか?
■誤字脱字が無いか?
これらが検索ランキングに直接影響するわけではないですが、読み手に正確に伝えるということも意識した方がいいです。
と言っても、私も誤字脱字が多い方なのであまり強くは言えないのですが、
・定期的に投稿済みの記事を見返す
・校正ツール(校閲ツール)を使ってチェックする
ということも重要です。
校正ツールのツールのおすすめは、「Enno」というサイトです。
最後に
難しいのは、内部対策にどれだけの時間を掛けるかということです。
内部対策は非常に重要ですが、一番重要なのはページの質やコンテンツです。
なので、優先すべきはこの2点になります。
・良質なページ(記事)の数を増やすこと
個人的には、100%じゃなくても、60~80%くらいの内部対策を行えていればOKだとも考えています。
もちろん、タイトルタグのように絶対に手を抜いてはいけないモノもあります。
100点満点のSEO対策はあまりにも時間が掛かるので、妥協できる部分に関しては妥協してもいいとは思います。
また、完全オリジナルで一からWEBサイトの作成を行うのではなく、WordPressのようなCMSを利用することもおすすめです。
その際には、内部対策をしっかりと行われているWordPressテーマを使用することも大切です。
それにより、内部対策に掛かる時間を大幅に短縮することも重要な仕事になってきます。
おすすめのWordPressテーマについては、以下のページで紹介しています。
興味のある方は、合わせてチェックして頂ければと思います。
>> ブロガー・アフィリエイター向けWordPressテーマ
>> ホームページ制作におすすめのWordPressテーマ