
企業でWordPressを運用していると、
- 複数サイトの管理に手間がかかる
- セキュリティ対策が不安
- サイトの表示速度を改善したい
といった課題が出てくることも多いです。
特に、WordPress本体やプラグインの更新、バックアップ、セキュリティ対策などを複数サイトで行うとなると、Web担当者の負担も大きいです。
そこでおすすめなのが、エックスサーバー社が提供する「XServer for WordPress」です。
XServer for WordPressは、通常のエックスサーバーとは異なり、WordPressの管理やセキュリティ対策などを効率よく行える機能が用意されています。
そこで、本記事では、
・具体的な機能やスペック
・導入前に知っておくべき注意点(デメリット)
まで、実際のサービス内容をもとに詳しく解説します。
XServer for WordPressについて詳しく知りたい方は、ぜひ当記事をお読みください。

こちらの記事は、プログラミング・Web制作歴15年以上、ブログ歴10年以上のプログラマーが書いています。
プライベートでも仕事でも多くのレンタルサーバーを利用してきた経験から、サーバーに関する豊富な知識をもとに書いています。
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XServer for WordPress とは?
XServer for WordPressは、エックスサーバーとは異なり、WordPressに特化したレンタルサーバーです。 「WordPressを快適に運営するための環境」で、非常に高性能なサーバーを利用することができます。
これにより、エンジニアではない企業のWeb担当者やマーケティング担当者、広報担当者などでも、安全かつ高度なサイト管理が可能です。
まずは、既存サービスである「通常のエックスサーバー」「XServerビジネス」との違いを確認してみましょう。
それぞれの違いを理解した上で、自社にとって最適なサービスを選ぶのがおすすめです。
通常のエックスサーバーとの違い
まずは、通常のレンタルサーバーであるエックスサーバーと比べてみましょう。
| 通常のエックスサーバー | XServer for WordPress | |
|---|---|---|
| コンセプト | 汎用レンタルサーバー | WordPress専用サービス |
| 通常月額料金 (12ヶ月契約時) |
1,100~4,400円 | 2,860~52,800円 |
| 利用対象 | 個人・法人を問わず | 法人 |
| サーバータイプ | 共有サーバー | 共有サーバー、仮想専用サーバー |
| 管理画面 | サーバーパネル(多機能) | WPパネル(WordPress特化・シンプル) |
| 複数サイト管理 | WordPressごとに管理・更新 | WPパネルで複数サイトを一元管理・一括更新 |
| メールアカウント作成 | 可 | 不可 |
| セキュリティ | 手動設定が必要な箇所あり | 自動最適化モード搭載 |
| 公式サイト | チェック |
チェック |
エックスサーバーは、共有サーバータイプのレンタルサーバーであり、個人・法人を問わず幅広く利用できます。
もちろんWordPressも問題なく利用できますが、他にもメール機能を使えたり、オリジナルのWebアプリケーションの開発にも利用できます。
それに対して、XServer for WordPressは法人向けにリリースされたサーバーサービスで、WordPressに特化しています。
仮想専用サーバータイプも用意されており、より快適でセキュアなサーバーを利用できます。
ただ、企業運営のWordPressで、より安全性や速度、管理のしやすさなどにこだわるならXServer for WordPressをおすすめします。
XServerビジネスとの違い
次は、法人向けサーバーとして実績のあるXServerビジネスとXServer for WordPressとの違いをチェックしてみましょう。
| XServerビジネス | XServer for WordPress | |
|---|---|---|
| コンセプト | 法人向けレンタルサーバー | 法人向けWordPress専用サービス |
| 通常月額料金 (12ヶ月契約時) |
4,180~88,000円 | 2,860~52,800円 |
| 利用対象 | 法人 | 法人 |
| サーバータイプ | 共有サーバー、マネージド専用サーバー | 共有サーバー、仮想専用サーバー |
| Web以外の利用 | FTP等で自由な開発が可能 | WordPress専用 |
| おすすめな企業 | メール機能も使いたい 設定作業を丸投げしたい |
複数サイトを効率的に管理したい 表示速度・SEOを最重視したい |
| メールアカウント作成 | 可 | 不可 |
| セキュリティ | 法人向けセキュリティ機能を搭載 | WordPress向けセキュリティ自動最適化モード搭載 |
| 公式サイト | チェック |
チェック |
XServerビジネスと比較した場合、最大の違いは「WordPressに特化しているかどうか」と「メールアカウント作成機能の有無」です。
また、XServerビジネスでは、マネージド専用サーバーも用意されている点も大きいです。
1台のサーバーを独占でき、さらにサーバー管理の専門知識がなくても、高性能で安定した環境を安心して利用できるのが特徴です。
WordPressに特化してサーバーを利用する場合は、XServer for WordPressが適しています。
ただ、同じサーバーでメールアカウントを作成して利用したい場合や、WordPress以外にもWebアプリケーション開発などを行う場合には、XServerビジネスをおすすめします。
企業が「XServer for WordPress」を選ぶべき5つの理由
なぜ、企業はXServer for WordPressを利用すべきなのか?
その理由は、企業のサイト運用に必要な「効率」「速度」「安全」がまとまっているからです。
① 管理画面「WPパネル」で工数削減
従来のサーバーパネルは、FTPアカウント設定、メール設定、ドメイン設定などが混在し、初心者には複雑でした。
ですが、XServer for WordPressでは「WPパネル」が用意されており、WordPressの運用に必要な情報だけが表示されます。
- ダッシュボード機能: 契約している全サイトのWordPressバージョン、プラグイン更新状況、SSLステータスを一覧で確認可能。
- 一括操作: 複数サイトのWordPress本体・プラグイン・テーマを一括でアップデートできます。
- サブアカウント: 担当者や制作会社などにサブアカウントを発行し、アクセス可能なサイトなどの権限を個別に設定できます。
- サイトコピー: 作成済みのWordPressサイトをコピーできるため、同じ構成をベースにしたサイトやテスト用サイトの作成にも活用できます。
これにより、Web管理者のルーチンワークにかかる時間を大幅に削減できます。
② 世界最速クラス「KUSANAGI」技術によるSEO効果
GoogleのCore Web Vitals(ウェブに関する主な指標)において、ページの表示速度は検索順位に直結します。
さらに、ハードウェアにはNVMe SSDとAMD EPYC™プロセッサーを採用しています。
そのため、「プラグインを入れすぎて重くなった企業サイト」でも、表示速度の改善を期待できます。
その結果、SEO順位やコンバージョン率の向上も期待できます。
③ 「セキュリティ自動最適化」で専門知識不要
企業にとっての最大のリスクは、やはりサイトの改ざんや情報漏洩です。
ただ、ほとんどの企業では専任のセキュリティエンジニアを雇うコストがなく、対策が後回しなっていることも多いです。
そこで、XServer for WordPressには、「セキュリティ自動最適化モード」が搭載されています。
さらに、今後追加される新しいセキュリティ対策も自動で反映されます。
また、各サイトには「死活監視アラート」と「ディスク容量アラート」を設定できます。
サイトがダウンした場合や、ディスク使用率が設定したしきい値を超えた場合に、メールまたはSlackで通知を受け取ることができます。
さらに、XServer for WordPressでは、月間サーバー稼働率99.99%以上品質保証値とするSLA(品質保証制度)をすべてのプランに設定されています。
月間サーバー稼働率が99.99%を下回った場合には、定められた保証基準に沿って利用料金の一部または全額が返金されます。
④ 充実したバックアップ機能
XServer for WordPressには、バックアップ機能・リストア機能が標準で搭載されています。
さらに、バックアップデータからWordPressサイトを復元することも可能です。
また、通常のバックアップ・復元とは別に「WordPressリカバリー」も用意されています。
例えば、
- 画面が正しく表示されなくなった
- 外部から不正アクセスを受けた
- WordPressの管理画面にログインできなくなった
などといった場合に、WPパネルから復旧やリセットを行うことができます。
⑤ 管理画面から簡単に作成できる「ステージング環境」
「WordPress本体やプラグイン、テーマの更新」「PHPバージョンの変更」「コードの修正」などの作業では、エラーが発生することがよくあります。
画面が真っ白になって何も表示されなくなった・・・なんて話も多いです。
また、functions.phpなどのコード修正や不具合の原因調査なども、本番公開中のサイトで直接作業するのはかなりリスクがあります。
そこで、XServer for WordPressでは、本番環境をコピーした「ステージング環境」を、管理画面から簡単な操作で作成できます。
ステージング環境を活用することで、本番環境に影響を与えることなく、以下のような作業を事前に試すこともできます。
- WordPress本体やプラグイン、テーマのアップデート
- PHPバージョン変更後の動作確認
- 新しいプラグインの導入テスト
- 使用テーマの変更
- サイトデザインの大規模な修正
- functions.phpなどのPHPコード修正
- プラグイン同士の競合調査
- 不具合の原因調査
問題がないことを確認してから本番サイトで作業できるため、サイト更新時のトラブルを防ぎやすくなります。
そのため、ステージング環境での設定内容も簡単に本番環境へ同期できます。
※WordPress本体・PHPバージョンは同期されません。
ステージング環境は、バージョンアップ前の確認だけでなく、サイトリニューアルやカスタマイズ、不具合調査など本番環境に影響を与えずに変更を試したい場面で非常に役立ちます。
そのため、特にビジネスサイトや収益化サイト、企業サイトなど、トラブルによる影響が大きいサイト運営では、積極的に活用したい機能になります。
>> WordPressのステージング環境とは?無料で作る方法とおすすめサーバー
⑤ 充実した3つのサポート体制
WordPressを運営するにあたって、特に専門的な知識がない場合だと不安も大きいです。
そこで、XServer for WordPressでは、以下の3つのサポートが用意されています。
- 標準サポート
- WP専門家サポート
- 設定おまかせサポート
- 1. 標準サポート(無料)
- WordPressの基本的な利用・操作に関するサポート。例えば、パーマリンクやテーマの変更など、初心者向けのサポート内容になっています。
- 2. WP専門家サポート
- トラブルの調査・技術的な支援・各種作業を代行。「画面が真っ白になった」「エラーの原因がわからない」といった高度なトラブル調査や設定を、専門エンジニアが代行するサービスです。
※プレミアムプランなら月1回、エンタープライズプランなら月3回まで無料で利用可能。依頼内容により有料となる場合があります。 - 3. 設定おまかせサポート
- WordPressのインストールなどを代行。
このようにWordPressに特化したサポートが用意されているのも、XServer for WordPressを利用する大きなメリッとト言えます。
【重要】XServer for WordPress導入前に知っておくべきデメリット
XServer for WordPressは、メリットばかりではありません。
契約後に後悔しないよう、デメリットについても正直にお伝えします。
デメリット①:メールサーバー機能がない
XServer for WordPressには、独自ドメインのメールアカウントを作成する機能がついていません。
例えば、「info@example.co.jp」のようなメールアドレスを作成して利用したい場合は、メールサーバーを別途用意する必要があります。
ただ、この構成は、むしろビジネスには好都合とも考えられます。
Webとメールのサーバーを分けることで、例えば、Webサーバーがダウンしてもメールが止まらないというBCP(事業継続計画)の観点からも、この構成はむしろメリットと言えます。
デメリット②:WordPress以外のサイト運用には不向き
XServer for WordPressは、WordPress専用にチューニングされたサーバーです。
もし、上記のような使い方をしたい場合には、XServer for WordPressではなく、他のレンタルサーバーを検討しましょう。
料金プランとスペック詳細
XServer for WordPressは、3ヶ月契約から可能となっています(最低利用期間3ヶ月)。
個人でも利用しやすいベーシックから、企業向けのエンタープライズまで4つのプランが用意されています。
| プラン名 | 共有サーバー | 仮想専用サーバー | ||
|---|---|---|---|---|
| ベーシック | スタンダード | プレミアム | エンタープライズ | |
| 通常月額料金 | 無料 | 17,600円 | ||
| 通常月額料金 | 2,574円~ | 5,148円~ | 11,880円~ | 47,520円~ |
| ディスク容量 | NVMe 500GB | NVMe 700GB | NVMe 1TB | NVMe 4TB |
| メモリ / vCPU | 12GB / 8コア | 16GB / 10コア | 32GB / 12コア | 128GB / 24コア |
| WordPress 最大設置数 |
8サイト | 10サイト | 100サイト | 400サイト |
| 自動バックアップ・復元 | 標準搭載 | 標準搭載 | 標準搭載 | 標準搭載 |
| 手動バックアップ | 3個/30日 | 5個/30日 | 10個/60日 | 20個/60日 |
| 独自ドメイン 永久無料特典 |
〇 | 〇 ※.co.jpも特典対象 |
||
※ 料金は36ヶ月契約時の最安値目安です。契約期間により異なります。
XServer for WordPressは高い?
正直、月額数百円で利用できる一般的なレンタルサーバーと比較すれば、XServer for WordPressの料金は決して安くはないです。
ですが、その分、単にサーバーを利用するだけではなく、以下のような機能も利用できます。
- 国内最速クラスのWordPress実行環境
- セキュリティ対策を自動で最適化
- 複数のWordPressサイトをまとめて管理できる「WPパネル」
- ステージング環境を簡単に作成できる
- サイトダウンを検知する監視機能
- WordPressの基本操作や設定について相談できるサポート
もし、こうした機能を自社で用意したり、管理したりするとなると、かなりの手間とコストがかかります。
一般的なレンタルサーバーより高めですが、WordPressの管理やセキュリティ対策にかかる手間を考えると、企業サイトやビジネスサイトでは検討する価値は十分にある料金設定と言えます。
よくある質問(FAQ)
判断基準は「メールアカウント作成機能」と「設定代行」です。
「XServer for WordPress」は、メールはGoogle等で別管理。自分たちでWordPressをサクサク管理したい。複数サイトあるという法人向けです。
「XServerビジネス」は、同一のサーバーでメールも管理したい。WordPressだけでなく、独自のWebアプリケーションの開発も行いたい。という法人向けです。
「サイト移行」機能を利用できるので、対応要件を満たすWordPressであれば、他社サーバーからのWordPress移行も安心です。
移行元のURL、ユーザー名、パスワードを入力するだけで、XServer for WordPressへ自動的にデータが移行されます。SSLの設定も自動で行われるため、専門知識はほぼ不要です。
はい。他社で取得したドメインも利用可能です。
また、XServer for WordPressでは「独自ドメイン永久無料特典」が用意されており、サイト運営費の削減にもつながります。
はい、可能です。他にも受領書・見積書の発行にも対応しています。
XServer for WordPressでは、クレジットカード決済、銀行振込、ペイジー決済、あと払い(ペイディ)、コンビニ決済、プリペイド決済に対応しています。
まとめ
XServer for WordPressは、WordPressの表示速度だけでなく、管理やセキュリティ、バックアップ、ステージング環境、監視までをまとめて利用できるサービスです。
- 複数サイトをまとめて管理できるWPパネル
- KUSANAGIの技術を採用した高速なWordPress環境
- WordPress向けのセキュリティ自動最適化
- 毎日の自動バックアップ・復元
- ステージング環境や死活監視などの運用支援機能
料金だけを比較すると、XServer for WordPressは一般的なレンタルサーバーより高めです。
ですが、WordPressを安全かつ効率よく運用したい企業とっては十分検討する価値があります。
複数のWordPressサイトを管理している企業や、更新・セキュリティ対策の手間を減らしたい場合は、XServer for WordPressを検討してみましょう。







