
WordPress本体を"手動"でインストールする方法を紹介します。
そのインストール機能を使った方法ではないので注意してください。
今回は、WordPress公式サイトからインストールファイルを取得して作業する方法です。
手動でWordPressをインストールする方法をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

因みに、WordPressの手動インストールの方法には2通りあります。
一応、当記事では「パターン①(configファイルの自動作成)」と「パターン②(configファイルの手動作成)」に分けてインストール方法を紹介します。
ですが、どちらの方法でも結果に違いはないので、簡単な「パターン①」でのインストールをおすすめします。

こちらの記事は、プログラミング・WEB制作歴15年以上、ブログ歴10年以上のプログラマーが書いています。
プライベートでも仕事でも多くのレンタルサーバーを利用してきた経験から、サーバーに関する豊富な知識をもとに書いています。
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WordPressを手動でインストールする方法(パターン①)
WordPress本体を手動でインストールする手順としては、こちらになります。
↓
②、インストールファイルをサーバー上にアップロードする
↓
③、ブラウザ上からWordPressのインストールを行う
1. WodPressのインストールファイルを入手する
WordPressのインストールファイルは、公式サイトからダウンロードします。
上記URLへアクセスするとWordPressのダウンロード画面が開きます。
「WordPress をダウンロード x.x.x」というボタンがあるので、クリックするとインストールファイルのダウンロードが開始します。
このような画面が出てダウンロードが完了します。
ダウンロードしたファイルはzipになっているので、そのまま解凍してください。
↓
解凍すると、このようなファイル・ディレクトリが入っているはずです。
このあと、このファイルを全てサーバー上にアップしてインストールすることになります。
2. インストールファイルをサーバー上にアップロードする
WordPressのインストールファイルを全てサーバー上にアップロードします。
公開先ディレクトリが分からない場合は、お使いのサーバーの管理画面上などで確認してください。
今回は、FFFTPというツールを使ってサーバー上にアップロードします。
まず、FFFTPを開いてWordPressをインストールするサーバーへ接続します。
>> FFFTPを使ってFTPサーバーへ接続・ファイル転送する方法
↓
FFFTPの左側がパソコンのローカル環境になるので、上記で用意したインストールファイルの保存先を開きます。
全てのファイル(ディレクトリも)を選択して、サーバー側(右側)へドラッグしてください。
しばらくすると、ファイルのサーバーへのアップロードが開始します。
WordPressのインストールファイルは3,000個以上あるので、アップロードが完了するのに少し時間(通常は5~10分程度)がかかります。
アップロードが完了すると、このようにサーバー領域に全てアップロードされていればOKです。
3. ブラウザ上からWordPressのインストールを行う
インストールファイルのアップロードが完了したら、WordPressのインストールを行います。
まず、WordPressのインストール画面へアクセスします。
※「http://example.com/」は、実際のインストール先URLに変更してください。
以下のような画面が開くので、「さあ、始めましょう!」をクリックしてWordPressのインストールを開始します。
最初に、データベース情報(MySQL)の設定を行います。
- データベース名:インストール先となるデータベースの名称
- ユーザー名:データベースへの接続ユーザー名
- パスワード:データベースへの接続ユーザーのパスワード
- データベースのホスト名:データベースの接続先ホスト名
- テーブル接頭辞:テーブルの先頭に付与する文字列
「データベースのホスト名」は、一般的には「localhost」であることが多いです。
ですが、「localhost」以外の場合もあるので、お使いのサーバーのホスト名を設定してください。
また、「テーブル接頭辞」はテーブルプレフィックスとも呼ばれ、デフォルトでは「wp_」が設定されています。
任意の文字列で問題ないですが、半角英数字(小文字)で設定するようにしてください。
こんな感じで設定して頂ければOKです。
各項目を入力したら、「送信」をクリックしてください。
↓
入力したデータベース情報に誤りが無ければ、こちらの画面へ移動します。
このまま「インストール実行」をクリックして、次の画面へ移動します。
↓
次は、WordPressの基本情報の設定画面へ移動するので、各項目を順番に入力してください。
- サイトのタイトル:ブログ・WEBサイトの名称
- ユーザー名:WordPressの管理者ユーザー(ログイン時にも使用)
- パスワード:WordPressの管理者パスワード(ログイン時にも使用)
- メールアドレス:WordPressの管理者メールアドレス
このように入力すればOKです。
各項目の入力が完了したら、「WordPressをインストール」をクリックしてください。
これで、WordPressのインストールが完了します。
「ログイン」というリンクをクリックしてください。
↓
WordPress管理画面のログイン画面が開くので、上記で設定した「ユーザー名」と「パスワード」でログインを行ってください。
↓
ログインに成功すると、WordPressの管理画面が開きます。
これで、WordPressのインストールが完了です。
↓
一応、WEBサイトの公開画面へもアクセスしてみましょう。
もし、例えば「http://example.com/blog/」の直下にインストールした場合には、「http://example.com/blog/」がWEBサイトURLになります。
このあと、引き続きテーマとプラグインのインストールも行われる場合には、以下の記事を参考にしてください。
WordPressを手動でインストールする方法(パターン②)
こちらのパターンでは、WordPressの設定ファイルであるconfigファイルを手動で作成してインストールします。
インストールする手順としては、こちらになります。
↓
②、WordPressのconfigファイルを作成する
↓
③、インストールファイルをサーバー上にアップロードする
↓
④、ブラウザ上からWordPressのインストールを行う
1. WodPressのインストールファイルを入手する
WordPressのインストールファイルは、公式サイトからダウンロードします。
上記URLへアクセスするとWordPressのダウンロード画面が開きます。
「WordPress をダウンロード x.x.x」というボタンがあるので、クリックするとインストールファイルのダウンロードが開始します。
このような画面が出てダウンロードが完了します。
ダウンロードしたファイルはzipになっているので、そのまま解凍してください。
↓
解凍すると、このようなファイル・ディレクトリが入っているはずです。
このあと、このファイルを全てサーバー上にアップしてインストールすることになります。
2. WordPressのconfigファイルを作成する
次に、WordPressの設定ファイルである「wp-config.php」を作成します。
上記で解凍したファイルの中に「wp-config-sample.php」というファイルがあるので、「wp-config.php」という名称に変更します。
作成した「wp-config.php」を開いてください。
wp-config.phpファイルを開くと、このような内容になっています。
このファイルの中で、以下の3つの個所を変更していきます。
- データベース情報(MySQL)
- 認証キー(Authentication unique keys and salts)
- テーブルプレフィックス(WordPress database table prefix)
データベース情報(MySQL)
まず、WordPressをインストールするデータベース情報(MySQL)を設定します。
基本的に、変更するのは「DB_NAME(データベース名)」「DB_USER(ユーザー名)」「DB_PASSWORD(パスワード)」「DB_HOST(データベースのホスト名)」の4つの項目です。
以下のように自身のデータベース情報に変更してください。
「DB_HOST」は、一般的には「localhost」であることが多いです。
ですが、「localhost」以外の場合もあるので、お使いのサーバーのホスト名を設定してください。
認証キー(Authentication unique keys and salts)
その情報を暗号化するために使用されるのが「認証キー」です。
WordPressのセキュリティ向上のために、必ずユニークな文字列を「認証キー」に設定してください。
まず、「Authentication unique keys and salts」という個所があるので、そちらを探してください。
ここに「https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/」というリンクがあるので、ブラウザを開いてアクセスしてください。
その画面に記載されているのがユニークキーなので、すべてを選択してコピーします。
↓
wp-config.phpの編集画面に戻り、該当箇所に上記でコピーしたユニークキーを上書きで貼り付けます。
このようになります。
これで「認証キー」の設定が完了です。
テーブルプレフィックス(WordPress database table prefix)
WordPressのインストール時には、データベース内にテーブルというものが作成されます。
そのテーブルの先頭に付与されるのがテーブルプレフィックス(テーブル接頭辞)です。
「$table_prefix = 'wp_';」という項目があるので、その値(wp_)を変更します
このような感じで変更してください。
プレフィックスは、任意の文字列で問題ないですが、半角英数字(小文字)で設定するようにしてください。
3. インストールファイルをサーバー上にアップロードする
WordPressのインストールファイルを全てサーバー上にアップロードします。
公開先ディレクトリが分からない場合は、お使いのサーバーの管理画面上などで確認してください。
今回は、FFFTPというツールを使ってサーバー上にアップロードします。
まず、FFFTPを開いてWordPressをインストールするサーバーへ接続します。
>> FFFTPを使ってFTPサーバーへ接続・ファイル転送する方法
↓
FFFTPの左側がパソコンのローカル環境になるので、上記で用意したインストールファイルの保存先を開きます。
全てのファイル(ディレクトリも)を選択して、サーバー側(右側)へドラッグしてください。
しばらくすると、ファイルのサーバーへのアップロードが開始します。
WordPressのインストールファイルは3,000個以上あるので、アップロードが完了するのに少し時間(通常は5~10分程度)がかかります。
アップロードが完了すると、このようにサーバー領域に全てアップロードされていればOKです。
4. ブラウザ上からWordPressのインストールを行う
インストールファイルのアップロードが完了したら、WordPressのインストールを行います。
まず、WordPressのインストール画面へアクセスします。
※「http://example.com/」は、実際のインストール先URLに変更してください。
以下のようなインストールファイル画面が開くので、上から順番に項目を設定していきます。
- サイトのタイトル:ブログ・WEBサイトの名称
- ユーザー名:WordPressの管理者ユーザー(ログイン時にも使用)
- パスワード:WordPressの管理者パスワード(ログイン時にも使用)
- メールアドレス:WordPressの管理者メールアドレス
このように入力を行ってください。
↓
各項目の入力が完了したら、「WordPressをインストール」をクリックしてください。
これで、WordPressのインストールが完了します。
「ログイン」というリンクをクリックしてください。
↓
WordPress管理画面のログイン画面が開くので、上記で設定した「ユーザー名」と「パスワード」でログインを行ってください。
↓
ログインに成功すると、WordPressの管理画面が開きます。
これで、WordPressのインストールが完了です。
↓
一応、WEBサイトの公開画面へもアクセスしてみましょう。
もし、例えば「http://example.com/blog/」の直下にインストールした場合には、「http://example.com/blog/」がWEBサイトURLになります。
このあと、引き続きテーマとプラグインのインストールも行われる場合には、以下の記事を参考にしてください。
最後に
今回は、WordPressを手動でインストールする方法を紹介しました。
他にも、様々な理由でレンタルサーバーのインストール機能を利用できない場面はあります。
そのような場合、自身でインストールファイルを取得して、WordPressをインストールする必要があります。
自身でファイルを取得してWordPressをインストールする際には、ぜひ参考にしてください。