WordPress専用レンタルサーバー「wpX Speed」についてまとめました。
wpX Speedでは、アカウントごとにメモリ・CPUを割り当てられており、さらにNginx搭載、NVMe SSD採用でWordPressの高速な表示が可能です。
また、クラウド型サーバーで、オートスケール機能によりアクセス急増時には上位プランへの自動変更も可能です。
wpX Speedを検討されている方は、ぜひチェックしてください。
WordPressについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。
こちらの記事を読むことで、以下のようなことが分かります。
- wpX Speedのおすすめポイント
- wpX Speedの利用料金
- wpX Speedのスペック・機能
- wpX Speedのデメリット
- wpX Speedの評判
こちらの記事は、プログラミング・WEB制作歴15年以上、ブログ歴10年以上のプログラマーが書いています。
プライベートでも仕事でも多くのレンタルサーバーを利用してきた経験から、サーバーに関する豊富な知識をもとに書いています。
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wpX Speedの7つおすすめポイント
wpX Speedをおすすめするポイントは7つです。
- WordPress専用にチューニング
- 全ストレージにNVMeを採用
- PHP-FPMモードとFastCGIモードをサポート
- アカウントごとにリソース(メモリ・CPU)が確保
- オートスケールあり
- 充実の自動バックアップ機能を標準搭載
- 充実のセキュリティ機能
WordPress専用にチューニング
wpX Speedは、WordPress専用にチューニングされたレンタルサーバーです。
それにより、WordPressを利用したWEBサイトの高速化と高負荷耐性を実現しています。
全ストレージにNVMeを採用
wpX Speedでは、全プランストレージにNVMe SSDを採用しています。
NVMeとはSSDの為に作られた通信規格で、通常のSSD(SATA SSD)よりも読み込み速度が16倍以上向上しています(エックスサーバー調べ)。
それにより、高速なWordPressの表示速度を期待することができます。
PHP-FPMモードとFastCGIをサポート
wpX Speedでは、PHP-FPMモードとFastCGIモードをサポートしています。
PHP-FPMモードとは「FastCGI Process Manager」の略で、高負荷の軽減や大量アクセスに強いPHPの実行モードです。
FastCGIモードは、PHPやCGIによるCPU負荷を軽減しプログラムを高速化するPHPの実行モードです。
アカウントごとにリソース(メモリ・CPU)が確保
wpX Speedでは、アカウントごとにメモリやCPUなどのリソースが確保されています。
その為、他のサーバー利用者の影響を受けにくく、安定したサーバー運営を期待することができます。
一般的な共用サーバーだと、他利用者の影響を受けて、メモリやCPUが圧迫されることもあります。
それにより、自身の契約しているサーバーが不安定になる可能性もあります。
その心配が少ないのもwpX Speedの大きなポイントです。
オートスケールあり
wpX Speedはクラウド型のレンタルサーバーで、オートスケール機能により上位プランへ自動でスケールアップすることもできます。
それにより、仮にアクセスが急増した場合でも、WEBサイトが落ちることなく安定した表示が可能になります。
WEBサイトが落ちてしまうと、ECサイトやサービスサイト、アフィリエイトサイトだと、復旧するまでの間は収益を得ることができなくなります。
オートスケールにより、機会損失の可能性を減らせるのもwpX Speedのポイントです。
充実の自動バックアップ機能を標準搭載
wpX Speedでは、全プランに自動バックアップ機能を標準で搭載しており、毎日データのバックアップ処理を実施されています。
- 1日1回バックアップ処理を実施
- 過去7日分のバックアップデータが保持される
- バックアップ対象はWordPress・メールの・MySQLデータ
- WEBとMySQLのデータ復旧は無料(メールデータの提供は有料)
ただ、メールデータの提供に関しては、有料(提供1回ごとに5,500円)になっています。
充実のセキュリティ機能
wpX Speedは、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)を無料で標準搭載しています。
WAFは、WEBアプリケーションの強力な脆弱性対策システムで、WordPressも安全に運用することができます。
さらに、wpX Speedでは、WordPressのセキュリティ対応もコントロールパネル上から設定することができます。
国外IPアドレスからのアクセス制限 | 国外IPアドレスからの「ダッシュボード、XML-RPC、REST API」へのアクセスを制限。それにより、不正ログインやDDoS攻撃の踏み台となることを防ぎます。 |
---|---|
ログイン試行回数制限 | 短時間に連続でログイン処理(失敗)が行われた場合にアクセスを制限 |
大量コメント・トラックバック制限 | コメント・トラックバックスパムが行われた場合に、一時的にコメント・トラックバックを制限 |
国外IPアドレスからの コメント・トラックバック制限 | 国外IPアドレスからのコメント投稿やトラックバックを制限 |
wpX Speedの利用料金
料金プラン
wpX Speedでは、W1~W7の7つのプランから選ぶことができます。
また、各プラン、従量課金制となっており時間単位で利用料金が発生します。
ただ、1ヶ月の利用料金の上限も設定されており、1ヶ月間利用してもその上限を超える料金が発生することはありません。
※料金は税込で表示しています。
W1 | W2 | W3 | W4 | W5 | W6 | W7 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
容量 | 200GB | 300GB | 400GB | 500GB | 700GB | 1TB | 1TB |
利用料金 | 2.2円 | 4.4円 | 8.8円 | 17.6円 | 46.2円 | 77円 | 123.2円 |
月上限 | 1,320円 | 2,640円 | 5,280円 | 11,000円 | 33,000円 | 55,000円 | 88,000円 |
支払い方法
wpX Speedでは、以下の支払い方法が用意されています。
- クレジットカード
- 銀行振込(入金確認に3日程かかる場合あり)
- コンビニ払い
基本的には、即入金が完了するクレジットカードでの支払いをおすすめします。
ですが、クレジットカードを持っていなくても銀行振込とコンビニ払いを利用することもできます。
wpX Speedのスペック・機能・仕様
主なスペック、機能、仕様
まずは、wpX Speedの主なスペック、機能、仕様をチェックしてみましょう。
W1 | W2 | W3 | W4 | W5 | W6 | W7 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
WEBサーバー | nginx | ||||||
RAID構成 | RAID10 | ||||||
通信プロトコル | HTTP/2 | ||||||
ストレージ | NVMe | ||||||
容量 | 200GB | 300GB | 400GB | 500GB | 700GB | 1TB | 1TB |
転送量目安 (1ヶ月あたり) | 13.5TB | 18.0TB | 22.5TB | 30.0TB | 37.5TB | 45.0TB | 60.0TB |
メモリ | 2GB | 4GB | 8GB | 12GB | 24GB | 38GB | 56GB |
コア数 | 2コア | 3コア | 4コア | 5コア | 7コア | 10コア | 12コア |
MySQL | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
MySQL容量 1WordPress | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GBtd> | 6GB | 10GB |
PHP | 8.2.x / 8.1.x / 8.0.x / 7.4.x / 7.3.x / 7.2.xから選択可 | ||||||
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
無料SSL | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
WordPress 簡単インストール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
高速化設定 | サーバーキャッシュ設定 ブラウザキャッシュ設定 | ||||||
自動バックアップ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
.htaccess | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
WAF | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
FTP | 〇 FTP over SSLも利用可 FTPアカウントの追加無制限 | ||||||
再販 | 原則として禁止 | ||||||
商用利用 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アダルト | 原則不可 アダルトグッズ取り扱うコンテンツ、同人系コンテンツの運用はOK | ||||||
サポート | 電話、メール |
メールに関する主な機能、仕様
メールアドレスを発行される方は、wpX Speedのメールに関する機能、仕様もチェックしておきましょう。
W1 | W2 | W3 | W4 | W5 | W6 | W7 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
メールアカウント | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
SMTP-AUTH | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
送受信プロトコル | POP、IMAP、SMTP | ||||||
WEBメール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
メール転送 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
メール自動返信 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
wpX Speedのデメリット
wpX Speedのデメリットと言える点はこの2点です。
- 無料お試し期間がない
- 料金が高め
無料お試し期間がない
wpX Speedには無料お試し期間がありません。
その為、契約前に実際にサーバーの使用感や速度などをチェックすることができません。
そこはデメリットになりますね。
ただ、wpX Speedの料金発生は時間単位になるので、長期契約する必要がありません。
まずは短時間で試してみて、問題がなさそうであればそのまま継続するのもおすすめです。
料金が高め
wpX Speedは、一番下のプランでも1ヶ月最大で1,320円となっており、人気のエックスサーバーやConoHa WING、ロリポップ!などと比べると少し高めです。
個人で利用する場合には、料金面はネックになりそうです。
ただ、wpX SpeedはWordPressに最適されたレンタルサーバーで、WEBサイトも快適に運用することができます。
そのメリットを理解した上で、料金に関しても検討されることをおすすめします。
wpX Speedの評判をチェック
初めて長い故障に遭遇
wpX Speed長らく利用してきて、初めて長い故障に遭遇…。
うーん…。
エックスサーバー株式会社どうした。— ぬふふ (@nufufu) June 23, 2023
wpX Speedでは、2023年に長時間に渡る不具合が発生しました。
これは大きなトラブルになりました。
ただ、トラブルはどこのレンタルサーバーでも発生しますし、一時的なものです。
なので、普段どのくらい安定しているかをチェックするのも大切です。
管理画面に行こうとしたら404が出て一向にいけない
Wpx speedにWPインストールしたけど
管理画面に行こうとしたら404が出て一向にいけない。急いでるんですけど!#Wpx
— マロブロ【公式】 (@maroooon17) September 2, 2023
何が原因でしょうか?
wpX Speedでは電話サポートも利用できるので、急ぎの場合には早めに問い合わせるのがいいですね。
ブロガーが選ぶべきレンタルサーバーはwpxSpeed一択
結局今、世界情勢不安であらゆる価格上昇のなか
ブロガーが選ぶべきレンタルサーバーはwpxSpeed一択じゃないのかな。
・当面の間の値上げをしない
・最安値プラン(月額1320円)でも13.5TBの月転送量を保証
・SSD200GB、メモリ2GB、2コア、DB1GBSSHが無いのが最大の難点😱https://t.co/GGYOHranGx
— ガノー・シーVT🚳エンジニア系Vtuver (@GanohrC) April 5, 2023
最強なのはwpX Speedかもしれない
長年たくさんのレンタルサーバーを触ってきて最強なのはwpX Speedかもしれない。
— Ishibashi Keitaro (@basseyboost) October 18, 2023
サポートのメールがものすごく丁寧
1日がかりでwpXクラウドと
wpXレンタルサーバーのブログを
wpX Speedに移行させました😊やっと1つのサーバーにまとまりました
サポートのメールがものすごく丁寧で、
レスポンスも良かったおかげで、無事に終了🍀素人には難しい作業でした😅
このボタン押すとデリートしない?
とか、超怖かった😂— とよくま│家づくりと住宅ローンのFP (@toyo_kuma) February 10, 2020
WpXSpeedへのWordPress移行自体はすごく簡単にできて感動
✅FTPソフトを使って接続できない(管理画面経由でFTP接続できるのでそこまで困ってないけど気持ち悪い…)
✅WordPressの予約投稿がなぜか失敗する
ここまで不具合を書きましたが、WpXSpeedへのWordPress移行自体はすごく簡単にできて感動しました。
気持ちサイトも早くなった気がするので満足。
— 松本リオ@ITオンライン秘書/ブロガー (@Rio_reach) April 2, 2020
いくつかのトラブルも発生したようですが、WordPressの移行自体はスムーズに行えたようですね。
wpX Speedと他社レンタルサーバーを比較
wpX Speedと他社の人気WordPress専用サーバーを比較してみましょう。
wpX Speed | カゴヤ WordPress専用サーバー | WADAX あんしんWPサーバー | |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 3,300円 |
月額料金 | 1,320~88,000円 | 440~52,800円 | 2,200~2,640円 |
お試し期間 | 無し | 10日間 | 30日間返金保証 |
ストレージ | NVMe SSD | SSD | SSD |
ストレージ容量 | 200GB~1TB | 20GB~500GB | 50GB |
メモリ | 2GB~56GB | 2GB~16GB | 不明 |
CPU | 2~12コア | 1~32コア | 不明 |
転送量 | 13.5~60.0TB/月 | 200GB/1日 | 無制限 |
WEBサーバー | Nginx | Nginx | 不明 |
WAF | 〇 | 〇(有料) | 〇 |
自動バックアップ | 過去7日分データ保持 | 10GBまで無料 オプションで最大2TBまで可 | 手動バクアップ |
公式サイト | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
月額料金は、カゴヤ・ジャパンのWordPress専用サーバーが一番安いです。
ただ、カゴヤは容量が20GB~となっており、一番下のプランだと容量が少ないのが心もとないですね。
比較してみると、wpX Speedはお試し期間がないのが他社と比べた際のデメリットです。
ですが、容量1TBのプランまで用意されており大規模サイトの運営にもおすすめです。
また、wpX Speedはメモリも2GB~56GBとなっており、スペックも高いです。
因みに、他にもWordPress専用サーバーはいくつかあります。
興味のある方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみましょう。
wpX Speedのよくある質問
従量課金制で時間単位で料金が発生します。ただ、月上限も設定されており、1ヶ月使っても上限を超えることはありません。
料金はこちらです → 2.2~123.2円/1時間 ・ 月上限1,320~88,000円
200GB~1TBです。
1ヶ月13.5TB~60.0TBです(目安)。
原則不可です。ただ、アダルトグッズ取り扱うコンテンツ、同人系コンテンツの運用は許可されています。
原則として禁止です。
wpX Speedは、シンクラウド株式会社が運営しているレンタルサーバーです。
※シンクラウド株式会社は、エックスサーバー株式会社が設立した会社です。