今回は、canonical(カノニカル)タグについて説明します。
canonicalは、URLの正規化で使用するタグで、SEO上とても重要なタグの一つとなっています。
WEB制作者はもちろん、個人でWEBサイト運営を行っている方も知っておいた方がいいタグです。
canonicalタグについて詳しく知りたい方は、チェックしてみましょう。
コンテンツ
canonical(カノニカル)タグについて
canonical(カノニカル)タグというものをご存知でしょうか?
インデックスされているページURLの正規化を行うためのタグで、正規化したいページの<head>~</head>内に以下の様に記述します。
canonicalタグの主な役割は3つ
canonicalタグの主な役割は、この3つです。
■インデックスさせたいページを統一
■重複コンテンツによるペナルティを回避
canonicalタグは、SEO上とても重要なタグになります。
適切に使用することで、SEO対策もしっかりと行っておきましょう。
URLの分散を防いで1つのページにGoogleの評価を集中させる
同一WEBサイト内に、同一コンテンツのページ(または、ほぼ同じ内容のコンテンツページ)が複数存在する場合、canonicalタグによりURLをいずれかに統一することができます。
それにより、Googleからの評価が複数のURLに分散されることがなくなります。
つまり、1つのページにGoogleの評価を集中させることができるので、canonicalタグの役割はとても大きいです。
インデックスさせたいページを統一
canonicalタグを設定しておくことで、Googleの検索エンジンに対してインデックスさせたいページを伝えることもできます。
検索結果に同じようなページが複数出てきても、ユーザーにとっては鬱陶しいだけです。
それに、ユーザーのアクセスが複数ページに分散してしまいます。
重複コンテンツによるペナルティを回避
同じようなコンテンツのページが複数存在していると、ペナルティでサイト全体へのGoogleの評価が落ちてしまう可能性も考えられます。
もちろん、数ページの重複コンテンツであれば、心配する必要は全くないです。
ですが、重複コンテンツが大量に存在すると、ペナルティを受けてしまうこともあり得ます。
全体的に順位が落ちてしまうと大幅にアクセス数が減るので、大量の重複コンテンツには注意しましょう。
canonicalタグの使いどころ
canonicalタグの使いどころはというと、以下のようなパターンが考えられます。
■同一WEBサイトなのに、PCとスマートフォンでURLが異なる場合
■パーマリンクを設定している場合
内容が似通ったページが複数存在する場合
例えば、ECサイトや通販サイト、オークションサイトだと「同じ商品だけど、色が違うだけ」「同じ商品だけど、模様が少し違うだけ」「同じ商品だけど、出品者が違うだけ」などで、
ほとんど内容が同じページが複数作られてしまうことってよくありますね。
例:
①、https://example.com/item.html ←「アイテムページ」の白色バージョン(白色が基本)
②、https://example.com/item_red.html ←「アイテムページ」の赤色バージョン
③、https://example.com/item_blue.html ←「アイテムページ」の青色バージョン
④、https://example.com/item_black.html ←「アイテムページ」の黒色バージョン
⑤、https://example.com/item_yello.html ←「アイテムページ」のオレンジ色バージョン
という5つのページが存在していたとします。
↓
この場合、仮に①のURLを正規化ページとすると、②~⑤のページの<head>~</head>内に、以下を追記すればOKです。
こうすることで、Googleの評価が「①のURL」に統一されるので、SEO効果が分散する事がなくなります。
同一WEBサイトなのに、PCとスマートフォンでURLが異なる場合
同一コンテンツのWEBサイトにもかかわらず、PCとスマートフォンでURLが異なることがあります。
こういった場合にも、スマートフォンサイトの<head>~</head>内にcanonical属性を記述します。
例えば、PCサイトとスマートフォンサイトのURLを以下とします。
■PCサイトのURL:https://example.com/
■スマートフォンサイトのURL:https://example.com/sp/
この場合には、以下をスマートフォンサイトの<head>~</head>内に追記すればOKです。
また、気を付けないといけないのが、PCサイトの<head>~</head>内にはalternate属性を記述する必要があるという点です。
例えば、今回の例で説明すると、以下のタグをPCサイトの<head>~</head>内に追記します。
最近は、WEBサイトのレスポンシブが主流で、PCサイトもスマートフォンサイトも同一URLで公開されています。
ですが、まだ、PCとスマートフォンでURLが分かれているWEBサイトもあります。
その場合には、canonicalとalternateを使って、PCサイトとスマートフォンサイトのURLが分散してしまわないようにしましょう!!
パーマリンクを設定している場合
WordPressを使っていると、パーマリンクという言葉をよく聞きます。
このパーマリンクとは、URLの一番最後のディレクトリ名のことで、オリジナル開発の場合でも設定する事がよくあります。
それで、パーマリンクを設定していても、実際には、各ページ毎にIDなどが振られていて「https://example.com/?id=12345」みたいなURLも存在しています。
こういった場合にも、canonicalタグの設定は有効です。
適切にWEBサイトの運営を行っておくと、本来は「?id=12345」付きのURLはインデックスされることはありません。ですが、念のためにcanonicalタグでURLの統一を行っておくことをおすすめします。
例えば、URLを以下とします。
■本来のURL:https://example.com/?id=12345
■パーマリンク設定後のURL:https://example.com/hoge/
この場合には、https://example.com/?id=12345の<head>~</head>内に以下を追記すればOKです。
canonicalでの正規化は、良くない?
URLが分散してしまいそうな場合には、正しくcanonicalを設定して、URLの分散を防ぐようにしましょう。
ただ、本来は、同一コンテンツや似通った内容のページが複数存在することが問題です。
出来る限り、canonicalを使わないで済むようなページ設計・URL設計を行うようにして下さい。
また、ブログ運営を行っていると、過去に書いた記事の内容を忘れて、同じキーワードで記事を書いてしまう方もいます。
その場合は、URLの正規化ではなく、要らない方の記事を削除するようにしましょう。
canonicalタグのよくある質問
「カノニカル」と読みます。
canonicalタグの主な役割は、以下の3つです。
■URLの分散を防ぐ
■インデックスページの統一
■重複コンテンツによるペナルティを回避
canonicalタグで正規ページのURLを一つに統一することで、一つのページへGoogleの評価を集中させることができます。それにより、検索順位の上昇を期待できます。
<head>~</head>内に以下の様に記述します。
<link rel="canonical" href="正規URL">
同一コンテンツがWEBサイト内に複数存在する場合に使用すると効果的です。例えば、「同じ商品の色違いページが複数存在する場合」や「PCサイトとスマホサイトでURLが異なる場合」に使用します。