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レンタルサーバーの転送量とは?超過でサイトは止まる?

転送量とは、ユーザーとサーバーとの間でやり取りされるデータ量のことです。

レンタルサーバーによっては転送量に上限が設けられており、超過すると制限を受ける可能性もあります。
また、上位プランや上位サーバーへの移行が必要になることもあります。
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当記事では、レンタルサーバーにおける転送量について詳しく説明します。

転送量について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

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プライベートでも仕事でも多くのレンタルサーバーを利用してきた経験から、サーバーに関する豊富な知識をもとに書いています。
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転送量とは?

転送量とは、サーバーと訪問者の間でやり取りされるデータ容量のことです。

例えば、Webページへアクセスすると、サーバーからHTMLファイル、画像、CSS、JavaScriptがクライアント側へ送信されます。
これらのデータの容量が転送量になります。
データ転送のイメージ

他にも、例えば、動画や音声データなどもデータ容量に含まれます。

一般的には、画像がデータ容量の大半を占めることが多く、画像容量を減らすことで転送量の削減にもつながります。

転送量の単位と計算方法

まずは、こちらの表で転送量についてチェックしてみましょう。

単位 MB/ページ・GB/日・TB/月など
計算式例 ページサイズ(容量) × PV数(ページビュー数)
想定計算例 例:3MB × 1,000PV
平均的なWebページのデータ容量は、各ページでかなり差はありますが、1~3MBと言われています。
そこで、1ページ当たり3MBと考えて、PV数をかける(3MB × PV数)と、大まかな計算にはなりますが、必要な転送量を出すことができます。

もう少し正確な転送量を知りたい方は、各ページのデータ容量を割り出し、それぞれのPV数をかける必要があります。
ページごとのデータ容量は、Pingdomというサービスで確認できます。

ただ、1ページごとにデータ容量を出して計算を行っていると、かなりの労力になります。

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必要な転送量の目安を知りたいということであれば、1ページ3MBと想定して計算することをおすすめします。

ポイント!

エックスサーバーであれば、サーバーのコントロールパネル上から転送量を確認することができます。
エックスサーバーの転送量確認画面

レンタルサーバーによっては、エックスサーバーのようにコントロールパネル上から確認することができます。
もし既にレンタルサーバーを契約済みの方は、公式サイトなどで仕様を確認してみましょう。

転送量の上限を設定するのはなぜ?

各レンタルサーバー会社が転送量の上限を設定する主な理由は、2つです。

  • サーバーの負荷軽減
  • 他利用者への影響を軽減

転送量の上限を設定する一番の理由は、サーバーへの極端な負荷を防止するためです。
また、一人の利用者がサーバーへ過度な負荷をかけると、他利用者へも影響が出てしまいます。

このようなトラブルは、サービスの信用にもつながるので、転送量の上限が設定されます。

転送量を超過したらどうなる?

レンタルサーバーが設定している転送量の上限を超えると、主に以下のような対応をサーバー会社によって取られます。

  • 帯域を制限される(表示速度が遅くなる)
  • 一時的にアクセス制限される
  • 上位プラン・上位サーバーへの移行を進められる
  • 課金される

制限が行われると、Webサイトの表示速度に大きく影響が出ます。

また、最近では、ほとんどのレンタルサーバーで転送量による課金は発生しません。
ですが、一部課金されるサービスもあるので、その点は注意しておきましょう。

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転送量が無制限のレンタルサーバーでも、制限を受ける可能性があります。

最近では、人気レンタルサーバーのほとんどが、転送量が無制限となっています。
ただし、いずれのレンタルサーバーも、ネットワークやサーバーへ過度な負荷をかけると、制限される可能性もあります。

この点は、しっかりと理解しておきましょう。

転送量を節約する方法

転送量が上限を超えると、Webサイトの表示速度に大きく影響が出る可能性もあります。
そうならないように、以下のような対策を行いページ容量を削減するようにしましょう。

  • 画像の最適化
  • HTML、CSS、JavaScriptの最適化
  • キャッシュの活用
  • CDNの利用
  • 動画はYouTubeなど外部サービスに置く
最も基本的な対策としては、画像の最適化やHTML、CSS、JavaScriptの最適化が上げられます。
もしWordPressを使用している場合であれば、これらの最適化はプラグインで対応することも可能です。

また、キャッシュを利用することで、転送量の削減を期待できます。
さらに、CDNを利用することで、キャッシュサーバーからコンテンツの配信が行われるために転送量を削減することができます。

その他にも、動画のような重いコンテンツは直接サーバーに設置せず、YouTubeのような外部サービスを利用するようにしましょう。

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状況次第では、上位プランや上位サーバーへの移行が必要になることもあります。

サーバー会社から、上位プランへの移行や、自社運営の上位サーバーへの移行を求められるケースもあります。
その場合は、他社レンタルサーバーへの移行も含め、検討しましょう。

放置すると、制限によりWebサイトの表示が著しく遅くなることもあります。
機会損失にもなりかねないので、転送量が上限を超えるようなことになれば、必ず対応するようにしてください。

各レンタルサーバーの転送量をチェック

人気レンタルサーバーを中心に転送量の上限をまとめました。
レンタルサーバーをお探しの方、こちらの情報も合わせてチェックしてみましょう。

転送量(目安) 転送量課金
エックスサーバー 無制限 なし
ConoHa WING 無制限 なし
ロリポップ! 無制限 なし
mixhost 無制限 なし
カラフルボックス 無制限 なし
シンレンタルサーバー ・ライトプラン:900GB/日
・スタンダードプラン:1,200GB/日
・ビジネスプラン:1,500GB/日
なし
ABLENET 無制限 なし
スターレンタルサーバー ・ベーシックプラン:900GB/日
・スタンダードプラン:1,200GB/日
・プレミアムプラン:1,500GB/日
なし
ラッコサーバー ・RK1プラン:6TB/月
・RK2プラン:24TB/月
・RK3プラン:36TB/月
なし
さくらのレンタルサーバ 無制限 なし
コアサーバー 無制限 なし
お名前.com 無制限 なし
JETBOY 無制限 なし
リトルサーバー ・ミニプラン:30GB/日
・ワードプラン:45GB/日
・リトルプラン:90GB/日
・ビッグプラン:180GB/日
なし
クイッカプラス 無制限 なし
ミニム 1GB/日(30GB/月) なし

最近は、転送量が「無制限」となっているレンタルサーバーも多いです。

ただ、実際には、ネットワークやサーバーへ過度な負荷をかけると、制限が行われる可能性もあります。
実際には、「無制限=制限なし」ということではないので、その点だけ注意してレンタルサーバーを利用しましょう。

とは言え、過度な負荷をかけなければ問題なくWebサイトを運営できます。
アクセスの急激な増加などに気を付けながら運用すれば、制限が行われるということは滅多にないです。

最後に

転送量とは、サーバーと訪問者の間でやり取りされるデータ量のことです。

レンタルサーバーによっては上限が設けられており、超過すると表示速度の低下やアクセス制限、プラン変更を求められる場合もあります。
最近は「転送量無制限」をうたうサーバーも多いですが、過度な負荷をかければ制限が行われる可能性もあるため注意が必要です。

画像やコードの最適化、キャッシュやCDNの活用などでデータ容量を削減しつつ、自分のサイトに合ったレンタルサーバーを利用することが大切です。

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