
最近注目を集めているのが、Readdy AI(readdy.ai)。
2022年に設立されたばかりのシンガポール企業によって開発されたホームページの制作ツールです。
HTML・CSSの知識がなくても利用でき、Readdy AIを使用することで初心者でもWebサイトを公開することができます。
今回は、Readdy AIの特徴を詳しく解説し、料金プランや競合ツールとの違い、Web制作向け活用事例までまとめて紹介します。

こちらの記事は、プログラミング・Web制作歴15年以上、ブログ歴10年以上のプログラマーが書いています。
プライベートでも仕事でも多くのレンタルサーバーを利用してきた経験から、サーバーに関する豊富な知識をもとに書いています。
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Readdy AIとは?
Readdy AIは、AIを搭載したホームページの制作ビルダーです。
また、他サイトの画面キャプチャをアップロードして、自身のイメージに近いホームページを構築することもできます。
もちろん、これだけでは本番公開できるレベルのホームページを作成できないです。
ですが、そのあと細かな修正指示を出すことで簡単に理想の形に仕上げていくことができます。
また、Readdy AIでは、画像も自動で挿入してホームページを作成してくれます。
そのため、初心者でもWebサイトの公開を比較的簡単に行うこともできます。
画像生成について
Readdy AIでは、メイン画像やタイトル画像なども挿入した状態でホームページを仕上げてくれます。
また、バナーやロゴもプロンプトから指示を出すことで作成してくれます。
ただ、企業サイトでは自社のオリジナル画像を使用するのがおすすめです。
そうすることで、会社の特徴や雰囲気を伝えることもでき、さらにブランドイメージを維持することができます。
他社AIビルダーとの違い
Readdy AIでは、"プロンプト"から作成したいホームページのイメージを伝えることができます。
そのため、ChatGPTなどAIの利用に慣れている方には使いやすい仕様です。
さらに、"Figmaへのエクスポート"や"コードのダウンロード"も可能です。
また、例えば、ECサイトのデザイン・コーディングをReaddy AIで行い、そのあと自身でEC機能を組み込むことも可能です。
この点も、Readdy AIならではの機能と言えます。
推奨ユーザー
Readdy AIは、このような方におすすめのツールです。
- Web制作・Webデザイン会社
- フリーランスのWeb制作者
- 自社サイトを内製化したい企業のWeb担当者
- 個人サイト・ポートフォリオの運営者
- Web制作初心者
Readdy AIは、Web制作の現場で、ホームページのたたき台作成に使用することができます。
それにより、一からWebサイトを構築する必要がなく、費用と制作期間を短縮して納品することもできます。
また、「自社サイトの作成を内製化したい企業」や「個人でWebサイトを作成したいという方」にもおすすめです。
Readdy AIの料金プランと無料プラン比較
Readdy AIでは無料で使えるフリープランが用意されています。
ですが、制限が多くWebサイトの公開も行えないので、有料プランを使用するようにしましょう。

無料プランは、あくまでお試しで使ってみるプランとお考えください。
料金プラン・機能
Readdy AIでは、年契約と月契約があり、月額料金が大きく異なります。
まず、料金や機能は、こちらの表で確認してください。
無料 (Free) |
スターター (Starter) |
プロ40 (Pro-40) |
プロ80 (Pro-80) |
|
---|---|---|---|---|
月額料金 (年契約) |
$0 | $11 | $24 | $48 |
月額料金 (月契約) |
$0 | $19 | $40 | $80 |
クレジット数 | 250/月 | 2,500/月 | 6,000/月 | 12,000/月 |
プロジェクト数 | 2個 | 10個 | 無制限 | 無制限 |
コードのダウンロード | × | 〇 | 〇 | 〇 |
HP公開 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
独自ドメイン | × | 〇 | 〇 | 〇 |
Readdyロゴ非表示 | 不可 | 可 | 可 | 可 |
Figmaエクスポート | × | 〇 | 〇 | 〇 |
リード収集 | × | 50/月 | 10,000/月 | 10,000/月 |
Readdy AIを長く使いたいという方には、年契約にすることで大幅に月額料金を抑えることができます。
また、プロプランは、多言語対応機能を開発中です。
今後、海外進出も視野に入れている企業には、プロ40かプロ80のプランをおすすめします。
無料プランと有料プランの比較
Readdy AIは、無料プランだと制限が多く、実務レベルでの活用は難しいです。
また、コードをダウンロードできないので、ホームページのたたき台として使用することもできません。
一応、Readdy AIではプレビュー用のURL「https://readdy.link/preview/~」を発行できますが、このURLは本番運用には不向きです。
無料プランはクレジット数、プロジェクト数も少なく、あくまでお試し用になります。
Readdy AIの始め方・使い方
現在、準備中です・・・
Readdy AIとWix・Jimdoを比較
日本国内で人気のホームページ制作ビルダーと言えば、WixとJimdoです。
Wix(ウィックス)とJimdo(ジンドゥー)もAIを搭載しており、質問に答えるだけで簡単にホームページを作成することができます。
そこで、Readdy AIとWix・Jimdoを比べてみましょう。
Readdy AI | Wix AIサイトビルダー |
Jimdo AIビルダー |
|
---|---|---|---|
特徴 | プロンプトから指示を出すだけでホームページを構築できる。 画像も挿入された状態で、高品質なホームページの作成が可能。 |
チャットでイメージを伝えるだけでAIがページレイアウトやデザインを考えホームページを作成できる。 | AIで初心者向けにホームページ作成を自動化し、文章生成やSEO設定も簡単に行える。 |
月額料金 | ・Free:0円 ・Starter:$11~ ・Pro-40:$24~ ・Pro-80:$48~ |
・パーソナル:1,300円 ・スモールビジネス:2,300円 ・ビジネス:2,700円 ・ビジネスプライム:13,500円 無料プランあり |
【クリエイター】 ・Free:0円 ・Pro:1,200円 ・Business:2,600円 ・SEO PLUS:4,250円 ・Platinum:5,330円 【AIビルダー】 ・Free:0円 ・Start:990円 ・Grow:1,590円 |
Wix、Jimdo、Readdy AIは、いずれもAIを搭載することで、短い期間でホームページを作成できるようになっています。
また、ノーコードで作成できるので、初心者でもホームページ公開を可能にしています。
そのため、ChatGPTなどのAIに慣れている人には、Readdy AIが一番使いやすくて、操作しやすいと感じました。

それぞれの違いについて、もう少し詳しく表でまとめてみます。
Readdy AI | Wix | Jimdo | |
---|---|---|---|
特徴 | プロンプト入力でAIがサイトを自動生成 | 豊富なテンプレート+ドラッグ&ドロップ編集 | シンプル操作で初心者でも直感的に作成 |
デザインの自由度 | 中(AI任せ+プロンプトで調整可) | 高(細かいデザイン編集が可能) | 低~中(カスタマイズ性は制限あり) |
AI機能 | デザインからコーディングまで自動 | テキスト生成AIを一部搭載 | AIによる初期デザイン提案あり |
無料プラン | 試作・プレビューのみ(公開不可) | あり(広告表示あり) | あり(広告表示あり) |
独自ドメイン | 有料プランのみ利用可 | 有料プランのみ利用可 | 有料プランのみ利用可 |
おすすめな人 | ・短期間で作りたい人 ・中規模サイト運営者 ・企業のWeb担当者 ・個人サイト運営者 ・AIで効率的に制作したい人 ・制作会社 ・フリーランス制作者 |
・短期間で作りたい人 ・中規模サイト運営者 ・企業のWeb担当者 ・個人サイト運営者 ・デザインにこだわりたい人 |
・短期間で作りたい人 ・小規模サイト運営者 ・企業のWeb担当者 ・個人サイト運営者 |
もちろん、Readdy AI、Wix、Jimdoそれぞれに特徴がありますが、いずれのビルダーも決して難しくはなく、初心者でも使いやすいです。
また、いずれも無料で利用を開始できるので、興味のある方は、一度使い比べてみるのもおすすめです。

ちなみに、WixやJimdoは、無料プランでもホームページを公開できます。
ただし、
独自ドメインを使用できない
自身のホームページに広告が表示される
というデメリットもあるので、この点は注意しておきましょう。
この2点を許容できる方であれば、Wix・Jimdoの無料プランもおすすめします。
Readdy AIの活用事例
Readdy AIは、以下のような場面での活用がおすすめです。
- 中小企業のホームページ作成
- 店舗サイト作成
- ビジネスサイトの作成
- 個人サイト・ポートフォリオの作成
- ホームページのたたき台作成
- WordPressテーマ用のHTML作成
Readdy AIは、例えば、中小企業ホームページや店舗サイト、ビジネスサイトの作成で活用するのがおすすめです。
Webデザイナーによるデザインやコーディングが不要で、短期間でコストを抑えてホームページを公開できます。
ですが、実際に使ってみた感覚としては、数十ページもあるような規模の大きなホームページの作成には不向きです。
また、Readdy AIにはコードのエクスポート機能が搭載されています。
そのため、Readdy AIで作成したHTMLをたたき台として使用したり、WordPressテーマに組み込んで使用するのもおすすめです。
Readdy AIのデメリット
Readdy AIに限らずですが、AIにはまだまだ不得意な部分もあります。
そのため、Readdy AIにもデメリットはいくつかあります。
そこで、Readdy AIのデメリットをまとめておくので、使用する前にチェックしておきましょう。
- 日本語の精度にムラがある
- 凝ったデザインは不得意
- AI生成内容の正確性チェックが必要
- 無料プランではWebサイトを公開できない
日本語の精度にムラがある
AIツールは英語で開発されているものが多く、日本語での指示には不慣れな部分もあります。
また、自動生成だけでは完璧な文章にならないため、必ず校正が必要になります。
ただ、私がReaddy AIを使っている限りでは、日本語での指示でも大きな問題もなく利用できています。
※時々、まったく違う方向に解釈されてしまうこともありますが・・・
凝ったデザインは不得意
Readdy AIは、綺麗で整ったデザインのWebサイトの作成は非常に得意としています。
プロのWebデザイナーが作成したような完成度の高いホームページに仕上げることができます。
そのため、どうしてもオリジナリティのある凝ったデザインにこだわりたいという方には、Web制作会社に依頼する必要があります。
また、細かなデザインの調整も不得意です。
その場合は、Readdy AIで「たたき台」としてのホームページを作成、その後、人の手で修正を加えるのもおすすめです。
AI生成内容の正確性チェックが必要
やはり、AIで作成するものなので、情報の正確性については人が確認する必要もあります。
また、不自然な表現が含まれることもあるので、その点もチェックして修正する必要があります。
無料プランではWebサイトを公開できない
Readdy AIでは無料プランも用意されていますが、無料だとホームページの公開はできないと考えてください。
ですが、このURLはプレビュー用で、本番公開には向いていません。
また、無料だと使用できるクレジットや機能にも制限があります。
本格的なホームページ作成に活用するのは難しいです。
Readdy AIのよくある質問
Readdy AIに関するよくある質問もまとめておきます。
はい、日本語のプロンプト指示にも対応しています。ただし、複雑な日本語表現や専門用語では意図と異なる出力になることもあるため、生成結果は必ずチェック・修正することをおすすめします。
無料プランではホームページの試作やプレビュー用URLの発行が可能です。ただし、独自ドメインの利用や本番公開、コードのダウンロードはできません。あくまで「お試し用」と考えてください。
Readdy AIはプロンプト入力だけでデザインからコーディングまで行える点が強みです。特にChatGPTなどAIツールに慣れている方にとっては、他社より直感的に操作しやすい仕様です。また、画像も挿入した状態で仕上げてくれので、短い期間でホームページを仕上げることができます。
Web制作会社やフリーランスの制作者はもちろん、自社サイトを内製化したい企業担当者、個人サイトやポートフォリオを作りたい方にも向いています。初心者でも短期間でWebサイトを公開できる点が魅力です。
はい、コードのダウンロード機能を利用すればHTMLやCSSを取得できるため、WordPressテーマに組み込んで活用することが可能です。ただし、WordPressテーマの作成には専門知識が必要です。
日本語表現の精度にムラがあること、凝ったデザインが不得意なこと、無料プランでは公開ができない点です。本格的な利用には有料プランがおすすめです。
まとめ
Readdy AIは、AIを搭載したホームページ制作ビルダーです。
また、プロンプトから指示を出すだけで理想のホームページに仕上げることができ、操作方法も簡単です。
Readdy AIに興味のある方は、まずは無料で使ってみましょう。
無料プランで触ってみて自身に合いそうであれば、有料プランへ移行するのがおすすめです。